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オケ曲の速いフレーズの話
オケ曲が難しいと言われる要因に速くて指が回らない場所が多い点です。
ヴァイオリン協奏曲でもソリストよりTuttiパートで弾いている方が忙しい
なんて事もよくあります。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲の最も有名なチェロのソロの裏のヴィオラは
かなりの高速での移弦やポジション移動を強いられる超高難易度です。
でもこの映像見てもそんな大変な事をやっている事に
気づかない人が大半ではないでしょうか。
オケ曲の速いフレーズっのってのは本質的に聴かせどころではなく
装飾的要素が強いと感じています。
特にオケの大人数の弦楽器でピッタリと有ったタイミングで
高速のフレーズの一音一音が観客席に伝わる訳では無いと思うのです。
正確な速弾きに練習パラメーターを全振りしているスタイルの
私がこういう事を言うのも何なんですが
速く弾く事は音楽の本質ではなく、速いフレーズの中にある
メロディーを構成する大切な音、和音を構成する大切な音だけを
確実に捉えて、他の音は装飾要素と割り切って場合によっては
省略しても構わないと感じています。
まあもちろん全員が省略してしまっては無音の時間が出来てしまうので
弾く事の出来る人に任せて弾いてもらう役割分担をした方が音も濁らず
タイトな演奏になるかと思います。