協奏曲の話
今年は協奏曲に当たる事が多いです。
シューマン ピアノ協奏曲
ブラームス ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン ピアノ協奏曲
シベリウス ヴァイオリン協奏曲
協奏曲に当たると音数が少なく休みも多いので
譜読みは一見ラクなのですが
いざ合わせをやってみると実はかなり難しいのです。
ソリストさんに合いの手を入れる事が多いのですが
このタイミングが実に難しいのです。
というのもソリストさんがフレーズを歌わせる時に
拍がかなり伸び縮みします。そしてソリストさんは
合わせのリハーサルに2回ぐらいしか来ませんので
ソリストさんが来ていない時の合わせは
ソリストさん無しで進めている訳ですが
こういう時は完全にインテンポでカウントして
アンサンブル作りをしているので
ソリストさんが来た時にアンサンブルを作り直す感じになります。
またサン=サーンス交響曲第3番オルガン付きに2回当たっています。
この曲は第1楽章と第2楽章だけで構成されていますが
共に前半後半の2部構成になっていますが、後半はオルガン協奏曲
と言っていい内容です。特にオルガンはロングトーンを弾く事が多く
且つアタックも減衰も無いので拍を掴むのが難しい楽器で
合わせはとても難しかったです。
ピアノの協奏曲も合わせるのが難しいです。
鍵盤楽器は動きが奏者側から殆ど見えません、
グランドピアノは天板の蓋を上げるので
ヴィオラ・チェロ側からは奏者の姿は全く見えませんし
見えたとしても鍵盤上の手の動きは完全に見えません。
まあ見えたとしても鍵盤上の指の動きは非常に小さく細かいので
拍の手掛かりは殆どありません。
拍の伸び縮みを察するのがかなり難しいんですよね。
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