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partonpantor
神経を繋げる話 ヒヨコが引っ張る馬車
筋力は純粋な筋肉量に比例するのかというと実はそんな事はなく
筋肉量が少なくても筋力が強い人って居ます。
コレはどういう事かと言いますと、筋繊維の1本1本全てが
脳からの命令伝達を受け取れていないのが通常で
受け取れる量を増やす事で持ってはいるけれど使われていなかった筋繊維が
使われる事になるという現象です。
筋トレをやった事が有る方だと体感する現象だと思うのですが
始めた最初の3ヶ月は特に筋肉量が増える訳では無いのに
扱えるウェイト量がどんどん増える事を経験すると思います。
コレは筋肉量が増える前に、今まで神経が繋がっていなくて
使われていなかった筋繊維が活躍するようになって
筋力が上がっているのです。
馬車を引っ張るのに1頭の馬ではなく
1万羽のヒヨコを使うのをイメージするとわかりやすいと思います。
普通は絶対無理です。ヒヨコ1羽1羽のチカラはとても弱いですし
1万羽全てが馬車を引っ張る為に動いてくれないです。
動かないヒヨコ、寝ているヒヨコ、逆向きに走り出すヒヨコが大半です。
もし1万羽のヒヨコ全羽が馬車を引っ張る向きに同時に歩いてくれたら
馬車を引っ張れるかもしれません。
コレが使われていなかった筋繊維1本1本を全て
神経を繋げて使えるようにする事です。
どうやったらそんな事が出来るの?コレが練習です。
速いパッセージを正確に演奏できる様にする事は
反復練習によって神経を筋繊維に繋げていく作業なのです。