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リズム感の話
先日、ライブでヴァイオリンを弾いてきた時に
お客様でいらしてきてくださった方とお話をしたのです。
その方は格闘技ムエタイの選手でした。
中学の頃に部活でフルートを吹いていたそうですが
現在では演奏とは無縁の生活をしている方だそうです。
ところが身体能力を鍛える上で音楽から得るリズム感覚というのが
非常に重要だとおっしゃっていました。
格闘技に限った話ではないですが、あらゆるスポーツで言える事として
すべての運動行為は交互反復動作によって生まれます。
走るのも歩くのも左右交互に手と足を出します。
肩と腰は左右交互に拗られます。コレが基本動作です。
格闘技も出したパンチやキックは右で打った後に元に戻す動作を兼ね
左から打ちだす訳ですね。
この動作をスムーズに行うのにリズム感を養う事が
非常に重要だというのです。
またどんな格闘技者であってもこの動作に
競技者特有固有のリズムが生まれるのだそうです。
極めて合理的で正確なリズムを刻み効率的に打撃する者もいれば
変則的なリズムを取り入れフェイントとする者も居て
そのような競技者のリズムを読み取り、合わせてカウンターを当てる事は
リズム感で行うもので、どんなに身体を鍛えても
身につかないものだというのです。
そこで格闘技者がリズム感を養うと同時に
心肺能力も鍛える為に行っているのが縄跳びです。
ボクサーが縄跳びをやっている場面を見た事が有ると思います。
縄跳びは均等にリズムを刻み続けないと縄に足が引っ掛かってしまいます。
そういえば私のやっているブレイクダンスも高度な身体能力を要しますが
基本は音楽に合わせて動くリズム感が大前提です。
音楽をやっている人はスポーツが苦手で嫌いな方が多いですが
音楽とスポーツの親和性はじつは高いと思います。
空手家でも有るプロヴァイオリニストの方もいらっしゃいますよね。
ライブを演った事でこんな面白い話が聞ける方との出会いがある事も
音楽の素晴らしさですね。