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notty78
【エッセイ】ゲームはたのしい
あたらしく見つけたゲーム。インストールしたら確実に半日を費やしてしまう。
だめだ、だめだとはわかっているけど…やりたい。
久しぶりに理性が欲望にノックアウトされて、親指でしっかりとインストールボタンを押す。
そうして朝から夜までずうっと、スマホにかじりつくようにしてゲームをした。
机に置いたスマホを長時間同じ姿勢で覗き込むのは良くないと、頭ではわかってた。
30分に一度くらい遠くを見つめて目を休めたほうがいいこともわかってた。
でも、ゲームから離れられない。無理だ。
だって楽しい。
時折、「もうやめたほうがいいよな」と思うんだけど、時計を見ては「まだいいでしょ、もうちょっとだけ!」とまたゲームに戻る。
そうして何時間か過ごし、ふと顔を上げてみたら外は真っ暗だった。開きっぱなしのカーテンから私の部屋の明かりだけが外に漏れて、たぶん灯台みたいになってた。我に返って慌てて閉めようとしてはたと気づく。
筋肉がバキバキに固まって、首の可動範囲が明らかにおかしい。これは急に動いてはならない。
一呼吸おいてから、ゆーっくりと首を回す。それから静かに立ち上がってカーテンを閉めてやっと部屋の照明を点ける。
壁に掛かった時計をじっと見つめて、今日の総プレイ時間を数えたら約12時間だった。
ほんとに半日費やしてしまった自分に絶句する。
いやでも、いいよね今日なら。
だって昨日は頑張った日だし、がんばった次の日のお休みがゲーム三昧でもいいさ。
そういうことにして今日は寝てしまえ。