タクマイル的Hospital Records名盤・好(ハオ)盤10選 〜ウェイヨー軒に寄せて〜
みなさま、よここちは〜!(流行らせたい)
タクマイルです。
先日、私の親友Satchさんがナビゲーターを務めるPodcast、「RADIOウェイヨー軒」に出演させて頂きました!
Podcastでは2週に渡りドラムンベースの話をさせて頂いたのですが、中でも「Hospital Records」の話題が多く挙がりました。
もしかしたらPodcastを聴かれた方の中にはドラムンベース、ひいてはHospital Recordsに興味を持って頂いた方もいらっしゃるかもしれない…………
そこで!
今回は「タクマイル的Hospital Records名盤・好(ハオ)盤10選」としてHospital Recordsのリリースで好きなアルバムや聴いて欲しい一枚をご紹介します!
なお、各項目にはオススメ曲番号とSpotifyのリンクを貼っております。
特に太文字になっている曲番号は「これさえ聞けば!」という1曲ですので、お時間ない方はこちらからお聞きください!
1. Billion Dollar Gravy (London Elektricity)
Hospital Recordsの創始者にしてレーベルトップアーティストの一人、London Elektricityの2ndアルバム!
基本的にLondon Elektricityの作品は全部かっこよくて……例えば1999年発売の1stアルバムとか今聞いても全然古臭くないし、各作品に1曲以上アンセムがあるような感じなので出来ればアルバム全作聞いて欲しいのですが……
「1作だけに絞って挙げる」とするとこのアルバムは名曲揃いで、Hospital Recordsらしさが集約されていて、かつ聞きやすく、ドラムンベース入門にはもってこいかなと思います!
オススメ曲:M1, M2, M3, M5, M6
2. Rave Digger Special Edition (Danny Byrd)
続いてご紹介するのはHospital Recordsを最初期から支えるアーティストの一人、Danny Byrdの2ndアルバムです!
Danny Byrdの楽曲は先程のLondon Elektricityと比較すると大分”パンチ力”や”エネルギー”を感じるのですが、そのベクトルが「Happy」に向いていて、聴いていると不思議と元気で楽しい気持ちになってくる…体の奥から踊りだしたくなるアルバムですね〜!
ちなみにSpecial Editionだと通常収録曲に加えてRemixやVIPなど6曲が追加されているので更に聴きごたえアリです!
オススメ曲:M1, M2, M3, M6, M8, M10
3. 2 Deluxe (Netsky)
みんな大好き、ドラムンベース王子Netsky!
そのリリースの中から「2」というアルバムのデラックス版をピックアップしました。
Netskyの作る楽曲も前述のDanny Byrdのようなパワフルな楽曲が多く、よりEDMライクな音色が多いのかなと思います。
このアルバムには「The Whistle Song (feat. Dynamite MC)」という超名曲が収録されているのですが、過去に「ナカイの窓」というテレビ番組でも使用されていたので聴いた覚えがある方もいらっしゃるかも知れません。
アルバムにはドラムンベースだけでなくDubstepやElectro Houseなども入っていて、更にデラックス版だとRemix・インスト・ライブVerなども入って30曲(!!)と大ボリュームなので、是非聴いてみてほしいです!
オススメ曲:M1, M2, M6, M13, M15, M17
4. Drum and Bossa (Landslide)
ここで少しばかり変化球をひとつ………
一番最初にHospital Recordsと契約を結んだアーティスト、Landslideの名盤をご紹介します!
これまでご紹介してきたアルバムをお聞き頂ければわかると思うのですが、Hospital Recordsはドラムンベースの他にも様々なジャンルの音楽をリリースしていて、特にLandslideというアーティストは2step/UKGarageを多くリリースしていました。
このアルバムのコンセプトも面白く、「Bossaの音楽的モチーフ(音色やリズム)をドラムンベースのサウンドプロダクション(ミキシング等)で構築する」となっていて、クラブの大音量で聴くのも良いのですが家のリラックスできる環境でゆったり聴くこともできるアルバムです!
オススメ曲:M1, M2, M3, M7, M9
5. Hospital: We are 18 (Various Artists)
この記事もいよいよ折返し!
5枚目はコンピレーションアルバム「We are 18」をご紹介致します!
こちらはHospital Recordsの18周年を記念するアルバムとなっており、レーベルのレジェンドたちはもちろん、これからを担う注目株や他レーベルの縁あるアーティストたちも参加している豪華なアルバムです!
楽曲のタイプも幅広く、大人数で盛り上がりたくなる楽曲からおウチでChillしたくなるものまで、気分に合う曲が必ず見つかると思います!
オススメ曲:M1, M3, M8, M9, M16, M19, M21
6. Strange System (Krakota)
ここからは前述の「We are 18」にも参加していたアーティストたちを取り上げていきたいと思います。
一人目は「Krakota」、アルバム1作目の「Strange System」をご紹介します。
僕はドラムンベースの「爽やかなブレイクス(チャキチャキなっている金物の音)」と「圧迫感を感じるベース」が醍醐味だと考えているのですが、Krakotaはその両方をクオリティ高くアウトプットできるアーティストだと思います。
アルバムの中でも激しめの曲〜静かめの曲という振り幅があるのはもちろん、1曲の中で「静と動」「柔と剛」「水と炎」といった”相反するものを両立させている”と感じる曲もあり、楽曲のバランス感覚に心と耳を奪われるのではないでしょうか!
オススメ曲:M1, M2, M4, M6, M8, M9, M11
7. I Am Lynx (Lynx)
続いてご紹介するのはLynxの「I Am Lynx」です!
セルフタイトルドは数あれど、「オレがLynxだ」ってすごいタイトルですよね…w
皆さんドラムンベースって聞くと「ドッタン,ドタッ」というドラムのリズムをイメージされると思うんですが、このアルバムはそんな典型的な”ドラムンベース像”をぶっ壊してくれる1枚だと思います。
持ってくる音ネタ・声ネタ(サンプリング音)がユニークで、それを鳴らすリズム・タイミングがトリッキーという……言葉では説明し難い「独特さ」があります。
まずは「Clap Track」から聴いて彼の楽曲に引き込まれていってください!
オススメ曲:M1, M3, M5, M8, M10
8. LIFE/THRILLS (Metrik)
「We are 18」からのアーティスト紹介ラストはMetrik御大!
その中から2枚目のアルバム「LIFE/THRILLS」をご紹介します!
(今更気づいたんですが、私アーティストの2ndアルバムが好きみたいです。)
Metrikは一言で紹介するなら……「美メロ職人」でしょうか!
パンチのあるトラックに乗っかるキャッチーなシンセリフやボーカルがMetrikの真骨頂かと思うのですが、このアルバムは更にSynthwaveやNeo Soulそして日本の渋谷系といった音楽ジャンルにも影響を受けているそう。
余談ですが1曲目の冒頭、おそらく初音ミクと思われる合成音声で「よろしく」と日本語が聞こえた瞬間、日本のドラムンベースファンとして、そしてボカロイベントからDJを知った者としてかなり興奮しました!!
オススメ曲:M1, M2, M3, M7, M10
9. Smile & Wave (Inja)
いよいよ終盤に差し掛かって参りました!
9枚目はInjaの「Smile & Wave」をご紹介します。
InjaはドラムンベースのプロデューサーではなくMC(ラッパー)なのですが、そのスキルは現在のドラムンベースシーンの中でトップクラス。
自身のアルバムは単なるラップアーティストの作品ではなくドラムンベースアルバムとしても完成されており、また、彼が他の楽曲に客演参加すれば多くがヒット作となる。そんなMCがInjaだと思います。
ではなぜここで(Hospital Recordsからのリリースとはいえ)プロデューサーではなくMCの作品を紹介するのか……
それはドラムンベースDJを更に楽しむ要素としてMCが重要な役割を担っていると考えるからです。
ことフェスやレイヴなどでのMCは単なる「ラッパー」「MIC Controller」ではなく、まさに「Master of Ceremony」。
楽曲にフリースタイルでラップを乗せることはもちろん、曲の切り替わりをトークで予感させたり、オーディエンスを煽動することで、DJとオーディエンスの関係性をより強固なものにします。
百聞は一見に如かず、ぜひ下記の動画を最初の5分でも良いので見ていただければその魅力に引き込まれるかと思います。
ドラムンベースシーンを盛り上げるのはクオリティ高い楽曲を作るプロデューサーだけでなく、そこに参加するMCも多く寄与していることを知って頂けたら嬉しいです!
オススメ曲:M3, M9, M10, M12
10. H25PITAL (Various Artists)
さて、いよいよ本記事ラストのアルバムとなりました!
最後はコンピレーションアルバム「H25PITAL」をご紹介します。
これまで様々なアーティストの作品を通じてHospital Recordsを紹介して参りましたが、このアルバムは言わば現時点での「総決算」と言えます。
概要だけまとめると「Hospital Recordsの25周年記念コンピ」となってしまうのですが、その実はHospital Recordsの歴史を知り未来を体感できるものとなっています。
25曲のうち最初の1曲を除き全てがRemix等になっているのですが、原曲はどれもHospital Recordsの礎を築いてきた名曲や特大アンセム。
そしてそのRemixを手掛けるアーティストたちも名手・大御所だけでなく、これからのシーンを牽引していくであろう人物をしっかりフックアップしています。
またオリジナル楽曲である1曲目もHopsital Recordsの成り立ちを体現するかのようなソウルフルな楽曲となっております。
ですので、ここに参加しているアーティスト・収録されている楽曲及び原曲を聞けばあなたも立派なドラムンベースファン!
最短距離で深層部まで到達できちゃう……夢のようなアルバムなのです!
オススメ曲:全部!!!!!!
おわりに
「タクマイル的Hospital Records名盤・好(ハオ)盤10選」ご覧いただきありがとうございました!
本当はもっと紹介したいアルバムやアーティストはあるのですが、本記事のアルバムはどれも「ドラムンベースの面白さ(ドラムンベースらしさ)」と「聞きやすさ」のバランスが取れている作品たちだと思いますので、ひとまずここから聴いてもらえたら嬉しいです。
そして願わくばこれらのアルバムからHospital Recordsを好きになり、更に他のレーベルを聴いてみたり、ドラムンベースの魅力にどっぷり浸かってもらえたら言うことなしです!
こういった特集は反響あればまたやってみたいなと思います。
もし気に入って頂けましたらフォローや拡散よろしくお願いします!
P.S.
あとよかったら僕のDJmixも聴いてください。。。。
【完】
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