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ミツマタの刈取と蒸剥

こんにちは。
和紙職人の舛田です。

本日はミツマタの蒸剥について。

今年もこの時期がやってまいりました。
和紙原料であるミツマタの収穫期です!

本来もう少し早い時期がいいみたいなんですが、いろいろありましてようやく刈り取ることができました。
3年ほど前にミツマタを植樹し始めて、ようやく少し本格的に量が取れるようになる予定だったのですが、今年収穫できた量はたったの54本。
最初のとりあえずの目標と思っていた年間100本と比べても約半分程度の収穫量となってしまいました。

先日の投稿でも述べましたが、ミツマタの栽培はあまり順調ではありません。どうしても自然とのやり取りなので、トライアンドエラーを回すスピードが上がっていかず。こればかりはどうしようもないことなので、少しずつ自然と対話をするように改善しています。

またそれに伴って蒸剥も施工回数が少ないために自分自身の技術の進歩がとても遅いです。今年は3回目なので少しはうまくいくかな、、と期待していたものの、蒸し加減が悪いのか皮を剥ぎ損じてしまうものが多く出ました。

今日お伝えしたようなことは本当にうまくいかずもどかしいですし、もしかすると時代錯誤なことにうつるかもしれません。
ただ我々が作っているものはただの紙ではなく、この地に伝わるという歴史や文化などの背景を背負うものです。
ものづくりの部分に関しては、昔のやり方にこだわって、突き詰めて、思いっきり“変な”形を残していきたいと思っています。

ということで、
蒸し方やそもそもの失敗が少なくなるような器具の整備も含めて、地域の方の力を借りながら進んでいきたいと思います。

【追伸】

写真は蒸す時の蓋の試作品。(和紙会員さんに竹で作っていただきました!)このまわりにシートを被せて蓋にしていたのですが、竹の底辺部分が焼けこげて壊れてしまいました。。
作業性は向上したものの、強度と密閉性をさらに改善していく必要がありそうです。
壊してしまってゴメンナサイ、、😢

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