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時期外れの蒸剥ぎ

こんにちは。和紙職人の舛田です。

本日は時期外れの蒸剥について。

先日時期外れの蒸剥を行いました。
通常原料を蒸して皮を剥ぐ作業は冬にやるものですが、知り合いが「いらないからあげるー!」と大量のミツマタをくれたので、時期は違いますが何事も実験!と思ってやってみました。

結果はというと、、
うまくいくものもあればそうでないものもある。。といった印象。

いくつか要素があると思いますが、
まず一つは切り取ってからの時間。
いただいたミツマタは、切り取ってすぐのものもあれば、切り取ってから少し時間が経ったものもありました。
やはり切り取ってから時間が長く経つと皮自体が変色して(腐って?)、ちょっと使えないなと思うものが多くありました。

もうひとつは樹齢。
基本ミツマタは3年程度が適齢期と言われています。
今回いただいたミツマタはおそらくそれを大きく超えたもので、どうしても皮自体が硬くなっており、剥ぐのも硬くてたいへん、紙にした時もおそらく繊維の硬さという影響が出てくるのではないかと感じました。

ただ、本当に紙に適していないかはやってみないとわかりませんし、こういう材料だからこそできる表現もあるのではないかと思っています。
もし紙原料としては使えないとしても、黒皮剥ぎ体験用の材料に使うこともできるし、使い道は様々あります。

地域の方のサポートが本当に助かるなあと改めて感じた一件となりました。
ありがとうございました!

【追伸】
本日から3日間旅に出ます。
ここ最近頑張っても頑張っても仕事が進まない日々が続いたので、一回シャットダウンして、帰ってきたらまた一から頑張ろうと思います。

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