Liquid funkを聴きながらお茶漬けを その③
Ruke VibertのゆったりとしたFunkや静かなdrum'n'bassをよく聴いています。ものすごく音が心地良いんです。私にとって理想的な音鳴りをしているのがRuke Vibert(以下ルーク)。
そんな訳で私はたまにルークの曲をスペクトルアナライザを用いてモニタリングしています(そういう星の元に生まれてきました)。
その中で気づいたことをいくつか挙げておきます。もしかしたら何かの役に立つかもしれません。
※個人的な解釈であり、必ずしもそうだということではありません
参考程度に留めた上、お読み下さい
drum'n'bass for papa(Me&Mr Jones)のサンプリングソース
1:44秒から始まるドラムブレイクに注目してください。柔らかなドラムのブレイクが聴こえる筈です。サンプリングソースはJams Brown『Soul pride』(3:14秒~。特に3:22秒辺りから)。
解説用に動画をアップロードしました。『Me&Mr Jones』のドラムブレイクとピッチを合わせるため+400centにしています。前半がanalog Vintage Limiter pluginを噛ませたオリジナルで、後半が『Me&Mr Jones』のドラムブレイクです。
実はSquarepusherの『A Journey To Reedham (7am Mix)』も同じドラムブレイクが使用されています。また冒頭の3:14秒~のドラムブレイクは『Beep Street』にも用いられています。
Soul Prideのドラムブレイクには特徴があります。それはスネアに深い残響が見られることです。当初、これは個別にミキシングしてあるのだろうと思い込んでいましたが、サンプリングソースを注意深く聴いてみると、これは原音をそのまま使っているのだと気付きます。
他にはルークのTR-909系クラップ音、TR-808のキックやカウベルの帯域の広さからも気付くことがあります。それはつまり、
あんまり手を加えてないんじゃない?
ということです。そしてその流れから、
完成された音をそのまま使ってるんじゃない?
という所へ向かっていき、現段階としては
完成された音に少し手を加えている程度なんじゃない?
という所で落ち着いています。
House系のリリースカットピアノ(つまりDance Piano)なんですが、よくHow to 動画でピアノの作り方を解説されている動画が上がっています。けれど確かに似ているけどあの音ではない、という感覚を覚えた方もいらっしゃると思います。じゃあJungleおじは何が言いたいのか、と申しますと当時の機材のプリセットに完成された音が入ってます(本物)。
Jungleによく用いられている808系のキックやタムも、Jungle、Artcore、drum'n'bassというカテゴリーでプリセットが用意されており、そのまんまの音がします。これはJX-305 groove synthを触っていた時に気づきました。
Atmos系の作り方動画上げといてなんですが、優秀なプリセット(つまり完成された音)だとフェーダーの上げ下げだけでほぼミキシング不要。808のドロップキックでさえ音抜けが良いので、可能なら当時の機材使った方がいいよって小声で言っておきます。そもそもルークもスクエアプッシャーもエイフェックスツインもミュージックもみんな本物の実機使ってますよね…()。
Technics SL-1200MK3 と同じくTechnicsのAmplifieでBrian Eno『Music for Airports』を偶然聴いた時に、(…ずっと探していたあの質感だ)と気付きました。DAWをメインにすると大切なことを見失いがちですが、本来この音質を目指していたのです。
まとめ
本物を使うと、不要なものがすべてそぎ落とされるかもしれない。
そして本物は案外すぐ近くにあるのかもしれない。
ではまた!
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