教え子の涙に教えられたこと
どうも、きやまです。
昨日書きましたが、今日は朝から教え子達の最後の大会を観に行ってきました。雨が予想されていましたが、無事に試合をすることができました。
結果は1-5で負けてしまい、3年生は本日をもって引退。
3年生とは去年1年間一緒に野球をしました。
3月まで指導をしていて4ヶ月ぶりに彼らのプレーを見たわけですが、COVID-19の影響で満足に練習できていないはずなのに確実に成長している3年生を見てとても頼もしさを感じました。
試合序盤は信じられないほどの集中力で何度もピンチを防いでいたのですが、試合終盤集中力が切れてくると1人のミスから連鎖的にミスが続き、勝てていなかった頃の彼らが顔を出てしまいました。
やはり、
野球に対して本気になるのが遅かった子にミスが出て
自分の感情をコントロールするのが苦手な子が味方のエラーに腹を立てて、、、
少し成長しただけ、少し努力しただけで全てがうまくいくほど簡単な話ではありません。
ここからが本題です。
試合後、悔しそうに涙する生徒達を見てきやまが感じた事があります。
彼らがミスをして良かった。
子どもたちは試合後きやまに、
勝ち試合を見て貰いたかった
と言いに来ました。もちろん、勝って欲しかったし、見ることの出来なかった彼らの勝利を見たかった。また、離れていたけど、彼らにそんなふうに思って貰えていたことは指導者として認められていたんだと自信にもなりました。
しかし、
良い加減な取り組みをしていた子、まだまだ精神的に未熟なキャプテンがミスをして負けて良かった。そう思いました。
本気になるのが遅かった子は、次は最初から本気で取り組んでくれるでしょう。
味方のミスに腹を立てて感情を表に出してしまったキャプテンは精神的に大人になれるでしょう。
試合後、きやまは監督からミーティングで選手達に話をする機会をいただきました。
伝えたことは2点。
1.こんな状況で最後のチャンスを与えてもらえたこと、これまで野球を続けるために支えてくれた人に感謝をして欲しい
2.これからは、野球の技術は必要なくなる。野球部での活動の中で得た技術以外のたくさんのもの(目標に向かってチームで努力したことや思い通りに行かない悔しさなど)をこれからの人生で活かして欲しい
学校は失敗が許される場所です。
周りの同級生に泣いて謝るくらい後悔の残る失敗を経験した彼らはこれからの人生でその失敗を活かしてくれるでしょう。
可愛い子には旅をさせよ
失敗から学ぶ
今の彼らは辛いと思いますが、社会に出て初めて失敗するのではなく、今失敗できて良かった。
今日の経験を、野球部でのこれまでの活動を
たとえプロ野球選手にならなくてもどこかで活かせるようになる事をコーチとして期待しています。
彼らのこれからの人生での活躍を期待します。
きやまからは以上です。