振り返りの質向上のために
振り返りのフレーム
面談の際、「さあ、振り返ってみて」と言われてもなかなかパッと言語化したり整理したりできるものではない。
目標設定にフレームが必要なように、振り返りにもフレームが必要だ。
参照)目標設定の3ステップ
R社で汎用的に振り返りの際に用いるのが、以下のフレームだ。シンプルだが振り返りの質がグンと上がり、シンプルだからこそ習慣化しやすい。
Good
Bad
Next
Good
読んで字のごとく「良かったこと」を挙げていくのだが、実は現場ではGoodの振り返りが抜けがちである。
振り返りと聞くと「反省!」「改善!」が連想されがちで、Badから挙げてくる人が実はほとんどである。
なぜならば、自身でも良かったこととして認識できていないケースが多いからだ。
GoodBadNextのフレームは順番が大事で、まずGoodをGoodとして認めて自信にしてあげられると良い。
リーダーはGoodを引き出すことで、メンバーはGoodをGoodとして自覚し、自信を持ち、自己肯定感や達成感、自己有用感を高めていく風土が根付くと良い。
Bad
「改善が必要なこと」を挙げていく。
状態目標・成果目標・行動目標と見比べ、できていかなったことやその要因を深堀りしていく。
気をつけなければならないことは、人格を否定してはいけないということだ。
あくまで行動にフォーカスし、ネクストアクションを整理することが目的だ。
Next
「次に行動すること」を挙げていく。
忘れがちだが、まずはGoodを忘れずに入れることだ。良かったのだから、その行動を継続することが大事だ。
そして、Badについて、どう改善すると良いかを挙げていく。
Nextは目標なので、状態目標・成果目標・行動目標のフレームを用いて整理していくと明確になりやすい。
1on1の場を用いる
1on1の時間を取り、リーダーがホワイトボードに書き出しながら整理していく。
大事なことは、「否定する場ではない」こと。リーダーはただひたすらに聴き、整理することに徹する。フィードバックはなるべく与えない。整理される中で自身が気付きを得るのを待つ。
1on1の場でフレームや主体的な振り返りに慣れてくると、自身の中で効果的なリフレクションが習慣化されていく。
尚、KeepProblemTryでKPT分析というフレームもあるが、同じである。
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