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達成感を裏付ける【原因帰属→成長的マインドセット】

なんの準備もせずに臨んだプレゼンが案外上手くいったり、意識していないのに突然賞を取ったりしても、「ラッキー!」という感情にはなっても達成感は得られない。
達成感を得るには、「決断」「行動」という態度変容が必要だ。

また、仮に達成感を得たとしても、上手くいった理由を正しく捉えられていないと次に繋がらない。
達成感をもとに成長するには、「あのときの決断」「あのときの行動」が理由でうまくいったんだとメタ認知することが必要だ。


メンバーが達成感を得られるように、リーダーは以下2つの視点でコミュニケーションを取る。

(1)事前:「自分が変わらなければ、現状は好転しない」と自覚させるフィードバック
(2)事後:フィードバックによって「あのときの変化がなければ、好転しなかった」と自覚させるフィードバック


決断する

自分の思考や行動を変えない限り乗り越えられないような障壁に直面したとき、勇気を持って「変わる」と決めることだ。

今のままだと乗り越えられないと気付いたとき、取り得る選択肢は逃避か変化だ。
変化は自己否定から始めなければならないので苦しいが、まず自分が変わらないと現状を変えることはできないのだ。


行動する

変わると決めたら、行動することだ。100%の力で「やり切る」ことが大事だ。

成果が出たとしても、やり切っていなければ「ラッキー」感が湧き、達成感は得られにくい。
もちろん成果が出なかったら後悔しか残らない。


意味付ける

出来事の原因を認知することを心理学用語で「原因帰属」と言う。

達成場面において、「簡単だったから」(=課題の難易度)や「たまたま波が来ていた」(=運)といった外的な次元を原因と捉えてしまってはもったいない。
「あのとき、変わると決めたからだ!」
「あのとき、行動できたからだ!」
と、きちんと自分の努力が原因であると認知することだ。いわば「為せば成る」のメタ認知だ。

これを教育用語で「成長的マインドセット」と言う。
がんばりに応じて望む結果が得られた経験や過去の自分と比べて伸びていることを自覚した経験が多ければ多いほど人として強い。次の障壁に直面したときも、また同様のステップで乗り越えられるからだ。


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