映画二本見た、週末。
東京の街は最近どこもキラキラです。
映画を2本観ました。感想を書きます。
毎度のこと演技のこととか演出のこととか色々言いますけど、私は素人です。言ってるだけなんで、「言ってんなぁ」と思ってください。あくまでも、わたくしタコライス定食の考えです。
ネタバレとかもあるので、各自の判断でお願いいたします。
はたらく細胞
永野芽郁さん佐藤健さん主演。
原作は漫画。私が漫画を読んだのは遠い昔。体の中の血液や細胞の擬人化作品で、ちょっとギャグ調。お勉強系でありお仕事系漫画でもあります。
つまるところ原作は読んだことあるのですが、なんとなくでしか覚えてません。オリジナル展開も多くあるので、ほぼ初見みたいなもんでした。
超絶パワー映画でした。
なんか絶対チープな気がするのに、各人の演技力、ストーリー展開の巧みさ、派手なアクション、その全てでチープさをブッ殺していました。
フツーに途中から怖くなりましたもん。この映画の持つ底知れぬパワーに。「これナニで動いてんの……?」みたいな感じ。
特に演者のPower。
芦田愛菜様って、マジで天才なんですね。
舐めてたわけじゃないんですけど、病に倒れるシーンとか治療中のシーンの質感がエグかったです。
ニコちゃんもお父さんも芦田愛菜様と阿部サダヲ氏でしかないんですけど、それでいて破綻しないと言うか、演技力だけで演者としての存在感とか歴史を塗りつぶしていたように見えました。
あとこれはバカの感想なんですけど、骨髄移植って液体なんですね。なんか、手術でわちゃわちゃする系だと思っていたので、管の中を髄液?が流れていく様子を見て少し混乱しました。
結末はなんと言うか細胞の道理を考えれば、確かにそういうラストだよなって感じでしたけど、ライトノベル的なビターさを感じました。
映画終了後、近くの二人組女性が「体が愛おしくなった」と感想を言ってましたが、正にその通りだと思います。
漫画よりも、というか漫画には出てこない体の主達のストーリーがあるからこそ、自分への還元欲求が高まる作品になっていると思います。
楽しい映画でした。この冬、家族や友達と見にいくのにオススメです!
うちの弟どもがすいません
畑芽育さんのお顔が大好きです。
唯一無二のお顔すぎませんか? え、本気で好きです。来世は芽育さんの二重幅になりたい。
と言うわけで、殆どが四兄弟のファンの中に畑芽育さんの顔ファンとして映画を見に行きました。
原作は月刊マーガレットで連載中(既刊12巻)で、私は無料部分だけを読んで映画を見に行きました。親の再婚で血のつながらない弟が4人できたjkの話です。長男と恋に落ちます。コメディチックな感じ。
映画としてのストーリーの感想は、「多分スッゲェ手術してんだろうなぁ」です。およそ10巻分を2時間もない映画に詰め込むわけですから、まぁしょうがないとも言えますし、もはや少女漫画の実写化あるあるとも言えますよね。
むしろここで、「切り詰めた部分を読みたい!」と思わせることができれば、実写化ビジネスとしては成功なのです。(鑑賞後まんまと全巻購入した者)
芽育…いや、糸。
めっっっっちゃ可愛かったです。恋する女の子が可愛いと言うのは教科書に書いてありますが、それはそうと可愛すぎた。
から回してる時も、正しくお姉ちゃんしてる時も、全てが愛おしい。
んで、目よね。芽育サマと作間サマの瞼には特殊加工でも施されていますか? とにかく目での演技が素晴らしかったです。「目が合わせられない」部分の演技がブッ刺さりました。
長男の源は色んな意味で難しい人ですよね〜。キャラクターとしてもですけど、演技としても。二次元のツンデレってリアルにするとちょっとイタイし、馴染ませるために社会性を持たせると別キャラになるし。尺的な問題で源の心情部分の描写も少なくなってたので、ニン見えにくくなってるし。
そこら辺の難しいところを演じる作間さんが上手ーく、ある時は顔面パワープレイでどうにかしていた印象です。
私はガンガンに糸に攻める源が見たいです(遺言)
照れる糸が見たいです(産声)
次男の洛は人生を楽しみすぎてませんか?
原作読破してからコイツも色々あるんだなぁってなりましたけど、映画だけだとただのハッピー野郎でオモロ男すぎました。
三男の柊は最初ちゃんと日の光にあたってない人間で良かったです。髪切った後のギャップも良かったです。
あと私、ミリしらの時フツーに源と洛が糸を取り合うんやろなぁ〜と思ってたのでまさかのダークホースでビビり散らかしました。でも、ここのエピソードめっちゃ最高ですよね! 好きです!!!
四男の類はめちゃくちゃいいアクセントでしたね。彼のおかげで、思春期手強男兄弟が重たくならなかったと思います。映画はリアルな人間な分、男ばかりでちょっと糸の気まずさというか家族になるために必死なところが重くなりがちに見えたので、がいて良かったです。
全体を通して思ったのは衣装がいい!
糸がちゃんと田舎のしま○らとかで買っただろう着古した服着てたのが刺さりました。謎グリーンのボーダーの服とか、地元でよく見た覚えがあります。四兄弟にしてもパキッとした感じの服じゃなかったですよね? パンツもイ○ンとかで買った普通のやつっぽかったし。ここでブランド物みたいな服出てきたり、シーン替わる度に違う服着てたら激萎えですからね。
いやー、良かったですね。糸🥰ってなりました。
あと一つ言いたいことがあって、少女漫画ご都合展開問題についてです。映画では尺もあってかなりご都合展開で進むんですけど、原作を読むとかなりご都合展開に対して真摯だなと感じました。(再婚で兄弟になったばかりの娘を置いていく親の葛藤とか、普通の家族に憧れてたからこそソレを目指して家政婦ぽくなるまで家事に勤しむ糸の心情とか)
加えて糸が柊と同じゲームをしていたことですが、私はコレご都合展開だとしてもありえるなと思います。何故なら田舎なんてゲームするぐらいしかすることがないから。コレは実体験なんですけど、帰りに遊ぶところなんて無いんですよ。みんなで集まって公園で遊ぼうと思っても、遊ぶメンバーの家から公園が遠かったり、そもそも飽きたり、天候の問題で外で遊ぶのが厳しかったりと。とにかく田舎ではいわゆる陽キャだろうが陰キャだろうがゲーム趣味率は高いように思います。だから糸がゲームをしてて、それなりの腕でもあり得ない話では無い。妙にここが私に刺さりました。
映画も原作も少女漫画的ご都合展開はあれど、それらに対してとても真摯。とにかく原作読んで欲しいー!!!
というわけで全体的に楽しめましたが、一つ文句を申し上げるなら、もう少しストーリー練って欲しいなと思いました。
ストーリー切り詰めて手術するのはもうしょうがないんすよ。尺の問題もあるし、出会いから告白まで持ってかないといけないし。それに対して理解もあるつもりです。
でももう少しなんとかならなかったのかなぁと。最短ルート行くにしても、もっと景色見れんかったかって思います。
映画の企画が決まった最初の方で、もうガンガン時間は飛ばしていくことは決まってたんでしょうから、月跨ぎのアイキャッチ部分でエンドロールにあったような写真を挟むとかなんとかして、糸が家族になっていく感じをもっと大切にして欲しかったです。
この作品って家族になるってことと初恋ってのが1番大切だと思うのでそこのフォローが私は欲しかったですね。柊周りのエピソードのチカラだけでそこら辺をなんとかしようとしてた乱暴さを少しだけ感じてしまいました。
エピソード全部描かない(描けない)としても匂わせを置いておくことで、余白を埋めようと漫画を買う動線がもっと太くなり、原作の売り上げにつながると思います。
実写化はファンサービスではなくビジネス!!!(戒め)
いやしかし、糸が可愛かったからモーマンタイです。少女漫画実写化に求める生のキュンも浴びれましたし、満足です。そういうの見たい人におすすめです。
ありがとうございました!!!!!
芽育サマ!好き!(告白)
以上です。充実した週末になりました!
ここまで私の拙い文章を読んでくださってありがとうございました。
またお会いしましょう。