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【6冊目】僕は君たちに武器を配りたい 瀧本哲史

「投機」ではなく「投資」の考え方を身につけること。「投機家」ではなく、真の意味での「投資家」になるとこだ。一攫千金を狙うのではなく、自分の労力と時間、そして才能を
何につぎ込めばそのリターンとしてマネタイズ=回収できるのかを、真剣に考えよということなのだ。

現在のビジネスパーソンを取りまく状況を正確に分析すれば、「語学や会計知識、ITスキルの習得と収入の増加には、実際には因果関係がない」という結論になりそうだ。
つまり、勉強(努力)と収入は比例しない。

語学や会計知識、ITスキルは、人に使われるための知識=奴隷の学問

資格やTOEICの点数で自分を差別化しようとする限り、コモディティ化した人材になることは避けられず、最終的には「安いことが売り」の人材になるしかないのだ。

コモディティ的人材にならないためには、
「スペシャリティ」になることだ。

スペシャリティになるために必要なのは、これまでの枠組みの中で努力するのでなく、まず最初に資本主義の仕組みをよく理解して、どんな要素がコモディティとスペシャリティを分けるのか、それを熟知することだ。

資本主義は「最善」のシステムではないが、「もっともマシな」システム

「人間力」といった客観的に数値化することのできない、性格的特性を、重視する傾向が広まることで、若者の無気力や諦め、社会に出ることへの不安を助長してしまう可能性がある

わずかな「差異」がとてつもない違いを生む時代となったのだ。マーケターとは、「差異」=「ストーリー」を生み出し、あるいは発見して、もっとも適切な市場を選んで商品を売る戦略を考える人間だと言える。

もしあなたの会社で「成功するまで続けよ」と上司が叱咤激励していたら、そしてあなたが、日々行っている業務が、「死の行進」だと感じたならば、とりあえず「死の行進を」続けたふりをして、自社の弱点を冷静に分析すること。

そうして自分が働く業界について裏も表も知り尽くすことが、自分の唯一性を高め、スペシャリティへの道を開いていく。→人、物、カネを徹底的に分析

スペシャリティ的人材
☓トレーダー
☓エキスパート
○マーケター
○イノベーター
○リーダー
○インベスター

何かを聞いたら反射的にその逆を考えてみる」というのはイノベーションを生み出すうえで、非常に有効な手法である。

村上世彰「お金を儲けて何が悪いんですか」

資本主義の国で生きる以上、株主(投資家)の意思のもとに生きざるを得ない、ということなのだ。それならば、自分自身が投資家として積極的にこの資本主義に参加したほうが良いのではないか。(払った年金は株式にも投資されている)

つまり投資家として生きるのならば、人生のあらゆる局面において、「ローリスク・ローリターン」の選択肢を選んで安全策を取るより、「ハイリスク・ハイリターン」の投資機会を持つことが大切

銀行と不動産会社が作った35年ローンという仕組みは、そうした「リスクを正確に計算できない人々」を狙った商品であると覚えていたほうがよい。

山一證券 野澤正平社長
「社員は悪くありません・・・」

サラリーマンはリスクをとっていないのではなく、実は他の人にリスクを預けっぱなしで管理されている存在なのである。

「現時点の少数意見」が正しければ必ず儲かる
資木主義では、「自分の少数意見が将来、多数意見になれば報酬を得られる」という仕組みになっている

リベラルアーツ
幅広い分野の学問領域を横断的に学ぶことにより、物事を様々な角度から批判的に考える能力、問題を発見し解決する能力、多様な人とコミュニケーションを取る能力、深い人格と優れた身体能力が身に付く。

資本主義社会を生きていくための武器とは、勉強して手に入れられるものではなく、現実の世界での難しい問題を解決したりライバルといった「敵」を倒して行くことで初めて手に入るものである。

人生は短い。愚痴をこぼして社長や上司の悪口をいうヒマがあるのなら、他にもっと生産性の高いことがあるはずだ。
もしそれがないのであれば、そういう人生を見直すために時間を使うべきだ。


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