見出し画像

「自分の中に毒を持て」を読んだ。


ごきげんよう。tackです。

今回ですが、ずっと気になっていた本を読んだのでここに紹介します。


今回読んだ本はこちら。


自分の中に毒を持て


岡本太郎「自分の中に毒を持て」です。


著者である岡本太郎は日本の芸術家で

記事のサムネにもなっている万博の「太陽の塔」を制作した人です。


他にも芸術家でありながら、1950年代からバラエティ番組やドラマにも出演してお茶の間に顔を出していたり、
とてもマルチに活動されていた方です。


1996年に死去されていますが、晩年においても創作意欲は衰えず、
80歳の時には自身の作品ほとんどを川崎市に寄贈したりと、
そのバイタリティにはとても惹かれるものがあります。



そこで早速ですが、この本は…

・何か新しいことを始めたい。いっぽうで
「今の安定した道のほうがいいんじゃないか?」と悩んでいる人

・一見、順風満帆な人生だけどこのままでいいのかと思っている人

・周りの世間体を気にしてなかなか動けずにいる人

・失敗がとても怖いと思っている人

・後悔したくないと思っている人

・自分は未熟だ!才能なんて無い!と思っている人

・上記ひとつでも当てはまる人


これらの人にすごくオススメできます!


本の構成ですが、著者の話し口調で堅苦しくない文章のため、読みやすいです。

ただ、断言や言い回しが鋭い部分もあるので、文章の好き嫌いは分かれる構成ですね。


しかし、それを踏まえても上記当てはまる人は間違いなく刺さる内容なので
読んで損はない本のひとつです!


なぜ、僕がこれを読んで、損はないと言えるのかですが、

この本を読んだことで、


叶えたい夢、進みたい道に向かいたいけど怖い。今のままじゃ嫌だけど会社員として安定して働いている自分に甘えている部分がある。

この甘えの部分が払拭されました。


特に上記当てはまる人の中で、当てはまる項目が根深ければ根深いほど
この本はその人の背中を一押しするのに買ってくれる本です!


では、内容の方に入りますね!



この本はどんな本? 



この本は第1章から第4章で構成されています。


個人的には特に
第1章感化された部分が多くありました。


この部分を中心に紹介していこうと思います。


第1章 「意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない」
-迷ったら、危険な道に賭けるんだ-


ここでいきなり


「自分の大間違い」


というサブタイトルからこの本はスタートします。



ここで、本では
”自分らしく”ある必要はない。”人間らしく”生きる道を考えて欲しいと言っています。

自分らしく、自分に忠実に生きる。こう考えるのはむしろダメで、この生き方は安易で甘えがあると。

実際、忠実なんて、何が”実”であるかなんてことは
抽象的で誰にもわかることではないと言っています。

続けて忠実の”実”は運命に己を賭けること
自分に忠実と称して狭い枠のなかに自分を守って、カッコよく生きようとするのは自分自身に甘えているにすぎない。


もうね。
冒頭からこれですよ笑


刺さりまくりましたね。



そして、

だから自分自身の最大の敵は他人ではなく自分自身。

周囲の状況に生きていく方が楽だから厳しさを避けて楽な方の生き方をする。

だから、

安易な生き方をしたいと思ったときは、そんな自分を敵だと思って闘うんだ。


なるほど、

僕もよく目指したい夢や目標はあるにも関わらず、脇道外れてダラけてしまったりする部分があります。

誰にでもある場面だと思いますが、それに対しての意気込みの大きさにやられました。


続いてこのような文章で著者は、


みんなと同じことをする=美徳!

周りと違ったことをし、あえて筋を通す=悪徳!

といった風潮が世の中強くあるなかで、



与えられた枠からはみ出して自分を広げていくということは、

危険な未来を覚悟しなければいけない。最悪「死」が待っている。



自分を貫き通す難しさも同時に述べています。


しかし、岡本太郎は、

別な自分になる時はこのような危険が伴うが、ほとんどがこの危険に賭けようとしない。


これは、自分が分からないのに、「自分はダメだ」
と決めつけ、見切り安全な道を取ってしまう
からだ。


続けて、


日本人は特にこのムードが強くあり、消極的
マメに働いて、”質”より”量”で自分の働きの価値づけをしようというようなところがある。


という風に述べています。


これが起こる問題として、
まだ子供だから、学生だからと甘やかされているうちに、
つい遊んでしまう。


そのため、本当に勉強したいことをあまり勉強しない。
学生時代の形式的な勉強さえしていればいいと考える日本の教育システムが問題なのでは?と著者は言っています。


この部分は、自分と重なる部分も多く、
今の現状を言われている気分にもなりました。


しかし、
現状を伝えて落ち込んだだけで終わらなかったところが
この本を読んでよかったなと思える部分の一つです。

それがこちら。そのまま引用します。


夢を見ることは青春の特権だ。
これは暦の上の年齢とは関係ない。10代でも、どうしようもない年寄りもいるし、70.80になってもハツラツとして夢を見つづけている若者もいる。


そして後悔することも多いかもしれない。しかし…

失敗したっていいじゃないか。不成功を恐れてはいけない。人間の大部分の人々が成功しないのがふつうなんだ。
しかし、挑戦したうえでの不成功者と挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。
不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、
挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。


この辺りのページはとてもスラスラ読めました。
やりもしないでビビる自分に対してターニングポイントが舞い降りた瞬間でした。

けっこう大袈裟かもしれませんが、自分にはなかった考え方だったので、ものすごく新鮮でした。


そして、この本で一番グッと来たフレーズがあります。それは、


危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。


なぜ、人は自分の進路に関してもそうですが、

迷うのか?!

という部分があります。
ここに対してきちんと考えたことが今までありませんでした。


本では、

よく考えてみて欲しい。
あれかこれかという場合に、なぜ迷うのか。
こうやったら食えるかもしれない、もう一方の道は誰でもが選ぶ、ちゃんと食えることが保証された安全な道だ。
それなら迷う事はないはずだ。もし食うことだけを考えるなら。


これを見て僕は、


メッチャ喜んでる男の子

じゃあ、行きたいと思ってるし行けばいいだけやん!!


という感じで大きく背中を後押ししてくれました。



しかし…



人によっては、


鼻ほじティッシュ

ワイ、やりたいこととか無いですぅ~笑


みたいな人もいると思います。

ですが、本では、
どんなものでもいいから情熱を感じることが大事!と言っており、

この情熱から生きがいが湧いてくると言っています。

続けて、3日坊主でもいい。心配いらない。気まぐれでもいい。計画せずパッと手を出してみよう。
続かなかったらまた他のこと計画してやってみたらいい。

このように、様々なバリエーションで自分の運命を試す方が人生面白くなると。著者はそう述べています。


これだけだと、
そうは言ってもすぐにできるもんじゃない。


と思う人もいる方もいるかと。


そこで著者は
自分を特別だと思わずダメだと思え。と言った上で、

人間は誰もが未熟

世間一般で完成された人は素晴らしい風潮がありますが、
ホントは完成なんて存在せず、


世の中を支配している”基準”という意味の無い目安で他人が勝手に判断しているだけ

と述べています。

下手ならそう思って平気でやった方がいい!

ただ、ここで言う下手は”ユニークな下手”のことであって
ジメジメして下手であることを認めることはNGです。


明るく下手を自認することでコンプレックスを持たずに済むとも言っています。


経験ありますが、
コンプレックス、劣等感などが邪魔をして、

何か始めてみようと思う気持ちになれない。そういうときがありました。そして、同じような人を見かけることも多いです。


しかし、こうして考え方ひとつ変えるだけで、
自分の大きな一歩に繋がる可能性が大いにあることを改めて感じました。


それでもその大きな一歩がなかなかでないんですよね…


これに対しても著者は、

いきなり変えられなくても、


ガッツポーズ

今日からの自分は今までのオレとは違うんだ!


意識の中だけでも覚悟を決めてしまう。

やっていることは周りから見て変わりないが、自分の中から気持ちだけでも変えることで次のステップに進むことができると著者は言っています。


この気持ちの部分を変えるだけでも難しさを感じますが、

その難しさを払いのける勇気も重要ですね。




最後に


これを読んだ状態では、ただ感化されただけで終わりになってしまいます。

なので、これを読んで
そのあと自分がどう行動するか。


僕も精進していかないとな。と。


そして、これを見てくれた人たちにも何か得られるものがあったなら、
僕はすごくうれしく思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?