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あなたの歯は、いつも、どんなだ?

やるせない日常を読書で変えようと思い、
「読書とアンラーンの教室 ippo」
というオンラインコミュニティに参加しています。

先日、私が用意した本は
世界の適切な保存 永井玲衣:著

永井玲衣さんの本は2冊目。
前回の「水中の哲学者たち」については⇩🦑

哲学を扱う人、  ……といっても哲学者ではなく、
哲学対話を通して、人の「考える」に栄養剤を注入する人って感じ。

今回は、彼女が出会った「思考」と「詩」を重ねて各章が綴られている。


ワークが始まり、拾い読みタイム。
目に飛び込んでくる言葉を集める時間なのだが、
そのとき俄然、私の目を留めた一文があった。
その一文を紹介する前に、皆さんに問う。

あなたの「歯」って、普段どんな様子?

思わずワーク中に他の参加者にも聞いてみた。

「お菓子とめっちゃ触れ合ってるなぁ。お菓子噛まされてる。」
「とうもろこしみたいに敷き詰められている。きちんと並んでいる。」
「すり減ってる。形はマッターホルンみたいな。」

と、様々な返答が。改めて聞かれると、ん?となりませんか?

それでは、目に留まった一文をご紹介いたします⬇️

歯がいつも濡れていること頬はその内側だけが濡れていること(鈴木晴香)

世界の適切な保存 p.145

そう、みなさんの「歯」って人生の大半が
ヨダレでビチャビチャなはずなんですよね。
暗い湿った空間で、物が入って来てはすり潰し、
奥に運ばれていくのを黙って見ている。


んー、なんか、思ってたんと違う。。。
自分の身体の中にあるものなのに、想像と違うなんて。

でもこの句の作者も、
「歯は乾いている方が似合う」と言っているんですよね。

歯の事実はビチャビチャであると知った瞬間、
想像の歯のカラカラが、より際立つというか。

とにかくモヤモヤは増えるばかりなんだけど、
物事の本質を探り、「種」を見つけたような気がしたんです。

ここから、探究の根を生やし
自分の表現の花を咲かせたいな。
いや、咲かせます。

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