第16歩 主体性
主体性の重要性は、
競技種目を問わず、様々な指導者が認識している。
認識している親も多い。
ところで、
指導者によるスポーツの練習は、週に何時間くらいでしょうか?
親と過ごす子どもの時間は?
我が家の場合、
子ども達がサッカー指導者と過ごす時間は、
平日:2時間×5回=10時間
土日:3時間×2回=6時間
週に16時間ってところだ。
なお、我が子が通っているサッカークラブは、
週7回の活動があり、
我が子達が指導者と過ごす時間は、
他のクラブと比較して、かなり長い方だと思う。
ただ、この時間は、一人または数人の指導者が、10~50人の子ども達を指導している時間であり、
子どもが指導者を一人占めしている時間ではない。
一方、親と過ごす時間は・・・
平日:0-7時、17-18時、20-24時=12時間
土日:21時間
毎日睡眠時間9時間を引いても
平日:3時間/日×5日=15時間
土日:12時間/日×2日=24時間
子どもが親と過ごす時間は週に39時間ある。
この時間の大部分は、家族で過ごしている。
我が家は5人家族で、
2人の親で3人の子どもに関わることができる。
指導者と親を比較すると、
関わる事が出来る時間は、
指導者よりも親の方が2倍以上長い。
さらに、コミュニケーションの密度は、
指導者よりも親の方が圧倒的に高いだろう。
つまり、
指導者よりも親の方が、
主体性を育む機会が多く、
濃いコミュニケーションで主体性を育むことができる。
しばしば、
子どもの主体性を育めていない親が
「主体的な子どもにしてください」と
指導者にお願いしている様子を目にする。
が、このような場合は、
そのまま指導者に依頼しても、困難だ。
主体性を育むことに優れたどんな指導者であったとしても、
指導者がプラスの関わりをしたとしても、
家庭でマイナスの関わりがあれば、
指導者のプラス貢献は帳消しになる。
それどころか、
家庭でのマイナスの関わりの方が
影響力が大きく、かつ、機会も多いだろう。
重要なことだと思うので、もう一度言葉を変えて書く。
「主体的な子どもを育むこと」に対して
主体的に取り組めていない親では、
指導者に依存しているようでは、
主体的な子どもを育むことは困難だ。
はっきり言って無理だ。
だから、主体的な子どもを育みたければ、
先ず、親が主体的な人になるべきだ。
当然ながら、
主体性と自主性は区別したい。