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見ずして見る、桜

季節の移り変わりには、
折々の風物いずれにおいても
深い趣があります。

そのなかでも、
春は特別じゃないかしら?

今日はSNS上でも、
満開の桜が次々とアップされ
画面がとても華やかでした🌸

そういえば、
徒然草にこんなことが
書かれています。

【現代語訳】
春は家から出かけなくとも、
(中略)
思いやっていると、
期待に胸がふくらみ、興もつきない。
ーー
【原文】
春は家を立ち去らでも、
(中略)
思へるこそ、
いとたのもしうをかしけれ。

『徒然草』兼好法師
小川剛生訳注

兼好法師の場合、
心の内で見て思いやる桜。

私の場合、スマホで見て
知識として知っている桜に
紐づけた桜。

無知の知
どころか
過知の知。


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