
そろそろ開業1年。見えてきた開業のタイプ。
開業してそろそろ1年。
そんなに環境は変わっていません。
ただ見方、視点は確実に変わってきたという印象。
環境変わらず見方が変わるなら早めに開業届けだしていればよかったなと最近思っているところ。
普通に一般人のときから、あと会社員のときから、性格か星座の性質か、全体像を勝手にみてしまって、効率的じゃないなとか、こういうこと言ったら部下育たないとかこういうアイデア入れたらスムーズなのに、とか、別に社長でもないのに、ずっと考えちゃう感じで。
任意団体してても、利益までは追及しないとしても、かかる時間とエネルギーを考えずボランティアをするのは社会的にバランスがわるいと思っていたし、どこかでマネジメントの視点が入ってしまっていた。
でも、ただの雇われなのだから、考えても仕方ないのにね、って自分で思いつつ、でも頭のなかで出てくる意見に困っていた感じ。
で、開業届け出してみて、その過去に出てきていた意見は、ビジネスのアイディアになるし、自分の仕事の効率化になる。あたまのなかに、出していい意見になった。これがとても楽。
出てきてしまうものを押し込めるのって、すごく苦痛。
出てきてしまっていいよ、という環境になったのが一番よかった点。
収益とかビジネス的な流れはこれから組み立てていくけれども。
この1年は、そのために回りの事業者さんを
「わー、自分で事業やっててすごーい」
という外から目線ではなく、事業者目線で観察、捉え直す1年だった気がする。比較のために観察という意味ではなくて、じゃ自分をどうかたち作ろうと考えたときに、すでにやっている人を見て感じて、自分の枠を強固にしていくというか。
以前一回起業講座に参加してみたことがあって、そこで思って発言もしちゃったのですが、
「自分しか背負える人がいないなにかがある環境じゃなくて健康ならだれでも起業はできるんじゃない?」
って話。稼げるか拡大できるかは別として。
からだもボロボロで、介護・育児・シングル・不登校、で事業への余力なんて全くなくてその余白ができるまで「待った」身としては、
両親健在、旦那さんいる、ある程度元気、ならやる思い切りがあるかどうかだけなんじゃと思っていて。
実際始めてみたら、会社員よりフリーや独立がすごいみたいな風潮あるけど、その中身もそれぞれあるなーと。だから、こどもが大きくなるまで安定しているべき、と会社員続けているひとが、起業しているひとを「すごいなー」とむやみに劣等感感じる必要ないなと。
仕事が時間の使い方(人生の一部)なひとと、仕事はツールなひと
ここ1年観察していて、
仕事が好きー、にも2パターン(もっと細かくはできるだろうけど)主にあるなと思っていて、
A 仕事自体が好き(というか作業やアイデア進めるの止められないーー!!)ワーカーホリック的なひとと
B 仕事によって自身が満たされるから好き
っていうのあるなーと。別にどっちがいいとかじゃないんだけど、自分は完全Aだなという発見。
与えらえる単純作業という意味では仕事嫌い、なのだけど、浮かぶアイデアを自分の工夫でどうこうできる、っていうのは(収益が追いついて来ればもちろんさらにいいんだけど)それ自体が好きみたい。
逆に、いろんなものに呼ばれるとか、自分の承認が高まることを仕事を通じてできるから、とかいろんな人に出会えるから、とかそういうところに関心が向かない。
もちろん、愚直にやってる間に出会う、おもしろい出会いとか、そういうのは好き。でも社会的認知とか、そういうのに飢えているかというとそうでもない。
きっと、Bのひとは仕事以外に大事なものがあり、そのパーツのひとつとしての仕事、なんだろうと思う。
たぶん、自分にとっての仕事は、
自分の時間(人生=命)をどう使っていくか
を決めて実践していくことであり、経費とか効率性とか、拡大を考えるときに、マーケットを考えているわけではなく、
時間(=人生)をムダに使わない方法、効率的にする方法
を考えてる。そういう視点で仕事を考えるタイプなんだなと、やっと1年でわかってきた感じ。
なので、ここからいろいろサイトとか再整理していこうと思っています。
開業にとりいそぎまとめた文章も、言語化があいまいだったところ、いまならもっときちんと書ける気がします。
ひと、の体験か自分の体験か
別に起業のきっかけストーリーなんて、基準はないんだけど、ふっと思ったから、でも全然いいと思っているんだけど、ひとへの説得力や、事業のタイプが異なってくるなというのも発見したこと。
行政が好む感動ストーリーを作れるのは、「ひとの体験」がもとになって起業をしているタイプ。
震災のニュースをきっかけに、だったり親や周りを見て、だったり。プレゼンにキレイにまとめられます。
一方あくまで自分の分析ですが、自分に起こったことをきっかけに起業って、怒りやトラウマもないまぜになっているから、そんなにきれいな「起業ストーリー」にまとめられないと思うんですよね。
そこをお金を出す企業や行政は勘違いをしている。キレイなストーリーを出せるひとより出さない人のほうが、ニーズをしっかり理解していて、求めたい成果に確実な動きができるはずなんですよ。
でも、行政もキレイな結果、見栄えのいい結果が好きなのかもしれません。
ただ自分きっかけで、の場合、そのモチベーションは「怒り」だったり「疑問」を社会のなかで解消することに向いているから、楽しむとか輝く、とかそういう「普通の生活の土台があるうえで行われる催し」みたいなものを作れない(というかそこより時間と労力をかけるところがあり、遊ぶ余裕がない)という弱点もあり、社会全体でいえば、いろんなひとがいて、いろんな段階のひとがいて、成り立ってていいんだろうなとは思う。
自分のタイプがこうだ、とわかったという意味で、おそらく私自身はいまのところ、そういう楽しみイベントタイプの起業とは相いれないのだろうし、事業で関係がなかったとしても一般人としても、あまりそういう催しに参加するタイプではない。天気のいいなか散歩するほうが好きだ。
そして遊ぶ余裕はないが、アイデアとか考えたりムダになりそうな教材をつくったりしているときが遊びになっているし、完全にワーカーホリックタイプだなと認識し始めてる。
タイプの違いを認識しないと、同じものをみていると誤解したまま、一緒にずっとやっていくと、原因のわからない精神的疲れに繋がる。
理由がわからず言語化できる前に、感知してしまうタイプの。
だから自分を知り、周りを知る(評価じゃなくて知る)のは、自分のためにも安定して続けるためにも大事なことだなとよくよく理解した1年でした!
さ、2年目はもう少しアクセル踏むか。
どっちの方向に走ったらいいかくらいは見えたし、具体的な行先は走ってみた先で確定しよう。
教材戦略コーチング
個人事業や後継者育成、外国人雇用など多様な学びの場の教材・マニュアルなどの作成をお手伝い。知識や技術の継承を教材でサポートします。