シュタイナー教育とは?メリット・デメリットと家庭での取り入れ方について解説!
この記事を読んでいる方の中には、「子どもの個性や潜在能力を伸ばしたい」と思っているものの、そのためにはどのような教育方法が良いのか悩んでいる方が多いのではないのでしょうか?また「家庭でも取り入れてみたい」などの悩みを多くの方が抱えています。
近年、幼児教育への注目度が高まり、様々な幼児教育法が広まっています。どの教育を受けるかは、子どもの将来に大きく関わってきます。
この記事では、シュタイナー教育のメリット・デメリットと家庭での取り入れ方をご紹介しますね。ご自身の子どもの成長に役立ててください。
シュタイナー教育って何?
オーストリア出身の哲学者であるルドルフ・シュタイナーによって提唱されたシュタイナー教育。モンテッソーリ教育と並ぶ世界2大教育法として、100年以上の歴史があり、世界中で広く実施されています。日本でも近年この教育法が広がっており、注目を浴びています。
そんな広がりを見せているシュタイナー教育ですが、一体どのような教育法なのでしょうか?まずは本章で、シュタイナー教育の基礎知識をつけていきましょう。
子どもの個性を引き出す
子ども一人ひとりの個性や潜在能力の尊重と育成を目的とした教育法です。シュタイナー教育は、単に知識を教え込むのではなく、各子どもの心身の成長に合わせたカリキュラムを採用しています。この教育方針では、子どもたちの意志力や創造力、そして想像力を育むことを重視しています。また、自然を重視した教育としても有名ですね。自然のなかで自由に遊びながら自主性や豊かな感性を育てます。
人間の成長を7年ごとの周期に分ける
シュタイナー教育では、人の成長段階を7年ごとの周期に分けて捉えています。0〜7歳では意思(体)を育てる時期、8〜14歳では感情(心)を育てる時期、15〜21歳では思考(頭)を育てる時期であるとし、それぞれの周期に合った教育方法を行います。
この発達段階に合わせたカリキュラムを実施することで、子どもの本来持っている個性を発揮していくと考えられます。
オイリュトミーとフォルメン
シュタイナー教育では、上記の成長段階を支える上で、オイリュトミーとフォルメンという芸術活動に力を入れています。これは想像力や表現力、美しいものに対する感覚を養うことが目的です。
オイリュトミーとは、音楽に合わせて体を動かし、表現することで他者との調和を目的とした活動です。
フォルメンとは、直線や曲線、非科学模様などを描くことで、芸術的感性や集中力を育てることを目的としています。
シュタイナー教育のメリットは?
精神面や芸術に重点を置いたシュタイナー教育。
この教育では子どもの成長に様々なメリットがあります。
子どもの個性を尊重した教育
子どもの個性を尊重し、子どもが自分自身で成長するきっかけを与えるのがシュタイナー教育です。従来の画一的な教育法では養えなかった、子ども一人ひとりの才能を伸ばすことができるでしょう。
判断力が身につく
「自分で考える」「自分で答えを導く」「変化に対応する」などの判断力が身につきます。
シュタイナー教育では、子どもの自由な自己決定を尊重するので、子どもは自分で考えて判断することが習慣化されます。
芸術的な感性が高くなる
クリエイティブな感性が育つことが期待できます。シュタイナー教育では、0歳から指先を使った芸術活動を行います。芸術活動は子どもの知的能力のみならず、豊かな心を育てるため、子どものクリエイティブな発想を存分に発揮できるでしょう。
どんなデメリットがあるの?
子どもの個性を大切にするシュタイナー教育ですが、いくつかデメリットもあります。デメリットも踏まえた上で、上手くシュタイナー教育を取り入れていくことが大切です。
デメリットは以下の通りです。
自由過ぎる子どもになる可能性がある
個性や豊かな発想を尊重するため、自由過ぎる子どもになる可能性があります。従来の教育は個性よりも社会性に重点が置かれています。そのため、シュタイナー教育を受けてきた子どもは空気が読めない場面や、、規律を守ることに苦労する場面に直面するかもしれません。
日常生活での制約が多い
シュタイナー教育では、テレビやスマホの視聴を制限したり、キャラクターものを禁止したりと、子どもの環境を厳しく制限しています。そのため制限が厳し過ぎると、子どもが社会と接する機会が減少します。また、子どもの興味や関心を制約する可能性がありますので、注意してください。
保護者の負担大きい
日常生活での制約は、子どもだけではありません。子ども用品やおもちゃは手作りを用意しなければなりません。食材に関しても、有機野菜や旬なものしか使えないなど、意識しなければならないことが多々あります。そのため保護者の負担も大きく、子育てに疲れを感じてしまうことがあるでしょう。
シュタイナー教育を家庭で取り入れるためには?
家庭でシュタイナー教育を取り入れるためには、いくつか注意することがあります。以下を参考に、ご自身の負担にならないよう注意してください。
テレビやスマホを制限する
テレビやスマホを完全に遮断することは困難です。
そのため視聴時間を決め、生活リズムにメリハリをつけるようにしましょう。視聴時間も子どもと相談して、納得できる時間に設定するのが良いでしょう。
自然の中で遊ぶ
公園や森、川など自然の中で遊ぶ機会を増やしてください。自然の中で思いっきり遊ぶことで、子どもの感性が育まれます。ただし、自然は危険な場所でもあります。保護者は子どもから目を離さないように注意してくださいね。
自然素材の知育玩具を選ぶ
シュタイナー教育では、自然素材の知育玩具を推奨しています。木や天然繊維のおもちゃを選び、プラスチックや金属製などのおもちゃは避けてください。もちろんキャラクターものもNGです。また、形や見た目もできるだけシンプルなものを心がけてください。具体的には積み木がおすすめです。特定のキャラクターの形の物より、抽象的な形のおもちゃを選ぶと尚良いでしょう。
まとめ
本記事では、シュタイナー教育のメリット・デメリットと家庭で取り入れる方法について解説しました。
子どもの個性を尊重し、その子の本来の能力を発揮する教育法。世界中で実施されていますが、日本では実施している施設はかなり少ないのが実態です。また、従来の教育方法とかなり異なるため、子どもの中で摩擦が生まれるかもしれません。家庭で取り入れるには、以下の点に注意してください。
・子どもや保護者の負担にならないようにする
・社会との折り合いをつける
ご自身のお子様の成長に、ぜひ役立ててください。
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