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気取らなくても、まとう雰囲気で人は十分喜んでくれるのかもしれない

「誰かを喜ばせたい」が原動力になって張り切ることがある。だけど案外、なんか知らんけど全部含めて楽しかったということはあるものだ。

あちこち海外を動き回っていたわたしも、ひとまずは東京に「住む」人になり、海外からやってくる友人、または友人の友人を歓迎する側にまわることとができるようになった。

つい先日も、イタリアに住む親友が、友人カップルをイタリアから送り込んできたので、誘いに乗って、そのカップルとお茶することになった。

迎え入れる側としては、いくらか日本らしいものを見せてあげたいと意気込むのだけど、いかんせんわたしのデータベースは乏しい…

行ってみたいカフェ、行ってみたいお店はあっても、「和」をキーワードにした途端、まるで『千と千尋の神隠し』で名前を奪われた千とでもいうかのように、絶対にあったはずの何かが見えなくなったような感覚に陥る。

とはいえ、今回は、Google先生のおかげで、無事、旅館を改装したカフェを発見し、カップルも楽しんでくれたようだった。

その帰り道、まだ日本に来て2、3日を過ごしたばかりというカップルと引き続き日本はどうかと話していると、

ラーメンを食べるのに自販機でチケットを買ったのよ!

と何やらちょっと興奮気味に話していて、「あ、そっか」と思った。

ヨーロッパの人から見たら、あんな食券マシーンでさえもおもしろ体験になるらしい。


そういえば、こんなこともあった。

コロナ前、スペインからの友人を迎えたとき、「とりあえず」でやよい軒へ行った。

当時もわたしは友人のためにプランを用意していて、大江戸温泉やもんじゃ焼きなど、さまざまな日本体験プランを練っていた。だからやよい軒は本当に、ちょっとした立ち寄りスポットという感じだった。

友人はどの場所も楽しんでくれたようだったけど、帰国して数ヶ月経ちオンラインで話したとき、温泉の話と合わせて出てきたのはまさかのやよい軒だった。

そうかそうか、そんなところも楽しかったのかと喜ぶ反面、「そこ?」となった自分がいた 笑

気張らなくても、なんかもう喜んでもらえていた、ということはよくある。

なんかもう楽しんでもらえるなら、根本、自分も楽しんでおけばいいんだろうな、と振り返りながら思ったりもして。なんでもないことが実は楽しいんだよな、とまるでTHE 虎舞竜の「ロード」みたいなことを思ったりもする。



◼️海外でのことを思い出したときのエピソードは他にも

◼️結局、こういうこと


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