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【映画レビュー】イチケイのカラス

イチケイのカラスを観てきました。


刑事裁判官を主人公として描く民放連続ドラマは意外にも初めてらしく、弁護士でもなく検事でもない、裁判官が主人公。
ドラマは、ゆるゆる~っとした自由人の裁判官「入間みちお(竹野内豊)」と、正義感にあふれて生真面目な裁判官「坂間千鶴(黒木華)」の絡みが面白くて、毎週楽しく観ていました。

映画では、裁判官の「他職経験制度」で弁護士になった坂間千鶴と、偶然にも隣町で裁判官をしている入間みちおが、ドラマの面白さをそのままに、スケールアップした2つの事件に取り組む。

千鶴が、同業弁護士の月本信吾(斎藤工)にほのかなロマンスを感じるシーンもあるが、大きな闇を目の前に2人は別の道へ。千鶴がどんな闇があったとしても、真実を知りたいという気持ちに迷いがなく、ぐじぐじしないところがとても印象に残った。

ラストの法廷でのシーン。それぞれの立場での「正解」を求めての行動に対して、心情的に追いつめられる千鶴だが、入間の優しい低音だけれども優しく響く言葉が、みんなの心をほどいていく。

いい言葉がたくさんあったけれど、映画を観ながらメモするわけにもいかず、あっという間に遠ざかっていくセリフの数々…。もう1回観たい(;^ω^)

どこまでも正義と真実に真っ直ぐに進む役を演じた黒木華ちゃんと、とぼけて奔放だけども、わからないことがあれば「職権を発動します」と発してどこまでも調べ尽くす入間みちお役の竹野内豊さんのタッグ、また観たいな~。

ドラマの続編、期待します。


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