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台灣日常攝影展覽

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台湾で写した記録とそこで感じたことを拙い言葉で紡いでいます。 台湾の美しい情景や空気感が写真を通してそのまま伝わったらいいなと思いながら写真を撮っています。
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2024年5月の記事一覧

屏東にある森林に囲まれた図書館

最近何も予定がない日があったら一人で行ったことのない場所に行く。やっぱりいつまで経っても台湾のことが好きで、もっと知りたいと思ってしまう。 昼過ぎに到着し、まずはお昼ご飯を。目星をつけていたお店が定休日だったので、屏東観光夜市にある有名店、𩵚魠魚焿へ。 久々に𩵚魠魚焿(白身フライあんかけスープ)を食べたけど、𩵚魠フライ(サワラの一種)が熱々ホワホワで美味しかった。屏東の肉燥飯は肉鬆がかかっているのが多そうな印象。 移動手段は安定のレンタサイクル、YouBikeで目的地に

旗山で「日本人だから無料」の恩を受けた話。

行ったことのない地方に足を運びたくて今回はふらっと旗山までバス旅を。 ここ旗山には、旗山老街というバロック式の装飾が施された建物が並ぶ古い町並みがある。右も左も「香蕉(バナナ)」の看板があり、通るたびにバナナ味のお菓子を(半ば強引に)試食させてくれる。香蕉紅茶も有名で、ほのかに香るバナナ風味が意外とマッチしていて美味しかった。 お腹が空いていたので地元民で賑わうお店に入ってみる。 数えきれないほど肉燥飯や魯肉飯を食べてきたけど、ここが一番美味しい。(脂身が得意じゃないの

カメラ越しに自分のいる場所と向き合う。

半年が経った。今も日常の景色に飽きることなく、斜めがけしたカメラと共に高雄を眺めている。この街の素敵な景色をどこかの誰かに知って欲しい。 「なぜ高雄にしたの?」とよく聞かれるけど、ずっと上手く説明できない。旅行した時、なんか好きくらいの自然な感覚があって、なぜかこの街で生活する自分が想像できてしまった。 写真を撮ることで少しずつわかってきた。 ここには眩しすぎる日差しと、夕焼けが染める空のグラデーションと、穏やかな港の波音がある。 緑が生い茂る公園での憩いも、木の葉の

ロケ地のレトロな映画館で青春18×2を観た話。

珍しく大粒の雨が降る台南。次の居住地候補である台南に住まいや学校の偵察を兼ねて来た。といってもノープランなので、前日に友人に勧められた映画館でずっと気になっていた映画を観ることにする。 -- ネタバレはないのでご安心を-- 駅から徒歩20分、一世代前に迷い込んでしまったかのような超レトロな映画館にたどり着いた。掲げられている映画看板が全て手書きというのが驚き。 向かいの駐車場スペースは、作業場となっていてパネルやペンキが沢山置いている。過去の作品も飾っていてギャラリーに