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ワルシャワの街を堪能する 大学教授と行くポーランド旅行記#1

 事の始まりは8月.人生初のヨーロッパ旅行から帰国して少し経った頃,友人から「うちのゼミの教授が研究休暇でワルシャワ大学に行っていて,ポーランドに旅行に来ないかと誘われたのだが,一緒にどう?」と聞かれました.
 今年中にまたヨーロッパに行くのはキツそうだな,とも思いつつ,ポーランドなんて誘われないと行く機会が無さそうな国でありますから,ちょっと考えた後に行くと返答.
 ということで,11月の第一週にポーランドへ行ってきましたので,その旅行記をお届けします.


Fly to Warsaw✈QR813~QR259

 今回はカタール航空を利用しドーハ乗り継ぎでワルシャワへと向かいました.
 羽田を離陸後1時間半ほど経ったところで,1回めの機内食でありました.チョイスはビーフオアチキンオアヌードルであり,私はビーフを,友人はチキンを注文したものの,チキンが品切れで2人ともビーフとなりました.

 副菜のスイートポテトと枝豆のサラダは,食えなくは無いものの不思議な味わいでありましたが,メインのビーフアンドライスはさすが日本のケータリング会社による日本食といった具合で,とても美味でありました.デザートの苺ムースも美味しく満足のいく機内食でありました.

 エコノミーにしては深いリクライニングのおかげかぐっすり寝ていると2回めの機内食であります.

 チキンオアフィッシュオアパンケークで,チキンソーセージを選択.濃いめの味付けのポテトとソーセージは美味しかったですが,レッドアイフライト明けには少し重いものでありました.

 2回めの機内食のあとは1時間半ほどでドーハに着陸.

 ドーハでは1時間という短い乗継時間でありまして,定刻より30分ほど早く到着したものの,広いドーハの空港を堪能する暇もなく搭乗口に向かい,搭乗口に着いた頃にはすでに搭乗開始しておりました.

 離陸後は機窓に砂漠の中発展するドーハの都市を見ながら進み,離陸後1時間半ほど経ちイラク上空で機内食のお時間.

 訊かれたチョイスはオムレツオアヌードルで,メニューにあったチキンは無いのか聞いてみると,他のカートを探してみるとの事.しばらく経つと1個だけあったとの事で,友人もチキン希望であったものの,譲ってもらえました.申し訳ない.
 チキンピカタでありますが,さすが評判の良いカタール,例により美味であります.チョコレートティームースも甘くて美味しいデザートで満足でありました.

 ドーハまでの便はよく眠れたとは言えどまだまだ眠く,機内食のあとはもうひと眠りしてしまい気付けばポーランド上空でありました.

 のどかな田園風景の中に街が見え始め,気付けば都市部に近づいており,まもなくワルシャワに着陸となりました.

Day1 ワルシャワ到着

ポーランドのマクドナルド

 ワルシャワに到着したら例の教授と合流して遅めのお昼ごはんであります.例により現地のマクドナルドを食べてみたいと思っていたので,滞在中に一度は…とリクエストしたら,じゃあ早速マックに行こうという話になりました.

 ということで注文したのはMaestro Bacon & Cheddarというチェダーチーズとクリスピーベーコンの入ったハンバーガーと,Crisp Boatsというフレンチフライとは違った太めのポテト.どちらもめちゃくちゃ美味かったです.

夜のワルシャワを散策する

 マクドナルドでどこに行こうか相談していたら日が暮れてしまいましたが,夕暮れのワルシャワを散策することに.
 最初に向かった先は無名戦士の墓でありました.

 墓の前には立派な衛兵が立っているのですが,この寒い中殆ど動かずに直立しているのは凄いなと驚きました.一時間に一回,衛兵交代があるようで,その時間は観光客で賑わうのだとか.

 無名戦士の墓の近くにはクラクフ郊外通りというストリートがあり,その通り沿いには様々な見どころがありました.

 そのうちの一つがこの大統領宮殿.ライトアップされた外観が美しくありました.

 クラクフ郊外通りの途中に現れた立派な門はワルシャワ大学の門であります.
 その先にある立派なチャーチは聖十字架教会であり,教会の中にはショパンの心臓が埋葬されているそうです.

 コペルニクスの像があるあたりでクラクフ郊外通りは終点であり,その先は新世界通りという名前になっております.

ワルシャワの夜景を見る

 新世界通りから歩いてワルシャワ中心部にあるランドマーク的な建物である,文化科学宮殿へ.昼間は赤茶色であったこの建物も夜は赤紫色のライトアップがなされ昼とは異なる顔を見せてくれます.

 この宮殿の上には展望台があり,そこからワルシャワの夜景を眺めました.

 公園とヨーロッパらしい建物が立ち並ぶ落ち着いた景色が美しいと思っていると,別の方角からはビルが立ち並ぶ都市風景が見え,都市として発展しつつも街並みの美しいワルシャワの夜景を楽しむことができました.

Day2 ワルシャワの歴史を学ぶ

旧王宮

 2日目はワルシャワの歴史スポットをまわります.最初に向かった先は,ワルシャワ旧市街の手前にそびえ立つ旧王宮(Zamek Królewski w Warszawie)であります.

旧市街の入口 右手に見える建物が旧王宮
ここからは路面電車の走る道路を見下ろせる
左の建物が旧王宮

 ワルシャワの街は第二次世界大戦ですべて破壊されてしまい,旧王宮も含めてワルシャワの旧市街はすべて戦後に復元されたものだそうですが,この旧王宮は王宮の中も誠実に復元されておりました.

 資料を元に正確に復元されたという旧王宮の中は,きらびやかな内装で美しくありました.

政治犯収容所

 旧王宮を見たあとはワルシャワ大学の日本語学科の先生方と合流して政治犯収容所(Muzeum Żołnierzy Wyklętych i Więźniów Politycznych PRL)を,日本語ガイドの方と一緒に見て回りました.

 こちらは1902年から1904年にかけてロシアによって建てられたもので,850人収容する想定が日露戦争後のデモ等によって2000人以上収容することになり,スターリン時代には7000人にもなったそうです.

 この収容所のまわりに高くそびえる壁は,もと受刑者の証言をもとにコンクリートを剥がしてみると射殺の跡が残ったレンガ出てきたそうで,ここで処刑を行ったという事実を隠すために形の違うレンガを積み重ねてコンクリートを塗ったことがわかったそうです.

 収容所の中はこのようになっており,多くの収容者が,飲み水はトイレの水,自白しないと拷問など,ひどい扱いを受けていたとの事であります.
 そのような歴史を繰り返さないよう後世に伝えていくのが我々の仕事だとガイドさんはおっしゃっておりました.

ワルシャワ蜂起博物館

 最後に訪れたのはワルシャワ蜂起博物館(Muzeum Powstania Warszawskiego).当時ナチスドイツの支配下にあったポーランドの人たちが立ち上がったワルシャワ蜂起の流れを時系列順に展示している博物館であります.

 展示されている戦闘機に書かれている,鳥がナチスのマークを落とす絵はナチスからの解放の比喩かなと思ったのですが,実際はどうなんでしょう?
 本来はソ連軍が蜂起を支援してくれる筈だったのに,結局何もしてくれず制圧されてしまったとの事.

 ワルシャワ蜂起博物館の閉館後は夕飯を食べにミルクバーへ.

 ピエロギとポテトパンケーキを食べました.右下のはチーズとポテトのピエロギだそうですが,スイーツのような甘さでありました.ポテトパンケーキは美味しかったですがボリュームが多かったです.

 観光地としてあまり有名では無いワルシャワは,戦後に再建された街であるにも関わらず見どころが多く,また過ごしやすい街でありました.
 翌日は電車でクラクフへ移動し,クラクフを観光しましたので,次回はクラクフとアウシュビッツへの旅行記をお届けします.

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