美しい青い海に囲まれた北海道の南西の島 奥尻島に行ってきた
北海道の北部に浮かぶ礼文島と利尻島を訪れてから約2ヶ月。今度は,北海道の南西部に浮かぶ,奥尻島という島へ行ってきた。奥尻島は,奥尻ブルーと呼ばれる海が,名ばかりではなく本当に美しい島であった。
Fly to Okushiri
奥尻へは,函館もしくは丘珠から飛行機が出ている。この日は函館発であったので,羽田から函館乗り継ぎで奥尻へと向かった。
奥尻島一周
奥尻空港に到着したら,早速レンタカーを借りて島を一周した。
海の美しい観光名所がある島東部
自然の美しい島中央部
奇岩の並ぶ海が美しい島西部
奥尻の夜
灯りの少ない離島での夜の楽しみといえば星空観察である。奥尻も例に漏れず,肉眼でも天の川が見える美しい星空が見られた。
奥尻の海
津波の恐ろしさ
翌朝も飛行機の時間まで島内を巡った。前日と変わらず青く美しい海である。ところが,こんな綺麗な海も変貌し得ることを知る。
この日最初に訪れたのは奥尻島津波館という,1993年の北海道南西地震で発生した津波の被害を後世に伝える博物館である。
奥尻島津波館の目の前にも青く美しい海が広がる。しかし,この海が大きな被害をもたらす津波になり変わるとは,自然の恐ろしさを改めて感じさせられる。しかも,今や広場になっている奥尻島津波館周辺も,災害前は集落があったというのだから驚きである。
それでも奥尻の海は美しい
その後は奥尻島北端にある,賽の河原へと向かった。賽の河原は海難犠牲者・幼少死亡者の慰霊の地となっている霊場で,道南五霊場のひとつであるそう。
Fly from Okushiri to Kushiro
奥尻を発つ飛行機の行先は,前日と異なり丘珠であった。丘珠からは北海道各地への便が就航しており,昼過ぎに丘珠に到着後そのまま帰るのはつまらなく思ったので,ちょうどいい時間に接続のあった釧路行きの便に乗り継いだ。
夏の晴れた釧路
夏の釧路はその立地と気象条件から曇ることが多く,さすが霧の街と呼ばれるだけあり,気象庁によると月の半分ほどの日で霧が観測されるそうである。過去に何度も釧路に行ったことのある私も,夏の晴れた釧路には行ったことがなかった。
ところが,この日は珍しく晴れていた。しかも雲の少ない青空の広がった快晴である。今回は滞在時間が短いから釧路市内をまわろうと考えていたが,せっかく晴れていたので,釧路湿原のほうへと向かった。
夏の青空の下に深緑が広がる,釧路では珍しい光景に見惚れているとすぐに時間は過ぎてゆき,釧路空港に戻ると,羽田周辺の雷雨の影響で飛行機がだいぶ遅れているとのこと。とりあえず空港内レストランでゆっくり夕食を摂っていると羽田からの便が到着し,折り返し便も意外と遅れは大きくなく1時間半遅れで羽田に到着した。
ということで,初めての奥尻島(+釧路)であったが,奥尻では想像以上に青く透き通った美しい海を見ることができ,軽く寄った釧路では珍しい夏の晴れた湿原を見られて,1泊だけにも関わらず充実した旅になった。