「Patagonia」や「おてつたび」の共創マーケティング戦略立案【POOLOゼミレポート】
こんにちは!ライターのひらいゆーきです。アドレスホッパーとして都内のゲストハウスを拠点に活動しています。
今回は、株式会社TABIPPOが運営する「POOLO(ポーロ)」内で開催されたマーケティングゼミDAY6最終発表の様子をお伝えします。
POOLOのマーケティングゼミとは?
POOLOのマーケティングゼミでは、グローバル化、デジタル化によって変わりつつある新しい時代のマーケティングについて専門的に学びます。
最終課題発表会
マーケティングゼミの最終発表のテーマは「旅に行く際に使用する好きなブランドの共創マーケティング戦略立案」。
本日の講師は、株式会社スクールウィズのCMO 佐藤陽俊(さとう・ひとし)さんです。ゼミのメンバーが考えてきたマーケティング戦略立案についてフィードバックをしてくださいました。
■「おてつたび」の戦略立案
「おてつたび」の戦略立案を提案してくれた方は、おてつたびの経験者。自分の体験を踏まえて、戦略を提案してくださいました(株式会社おてつたびホームページはこちら)。
「おてつたび」とは?
・日本各地の素敵な地域へ行く人が増えて欲しいという想いから生まれたサービス。
・地域の困りごとをお手伝いする事により報酬を得ながら旅行をする事が可能なため、行きたかった地域にいく際のボトルネックになりがちな旅費を軽減するが可能な点が特徴。
・お手伝いを通じて地域の方と関係性ができ再び同じ地域へ訪れる参加者も増えており、地域のファン(関係人口)が創出されています。
おてつたびの事業を3つの分析方法から解析しました。
3C分析
企業のマーケティングを「顧客・競合・自社」の3点から市場環境を分析し、経営戦略上の課題を導く分析方法
PEST分析
「政治・経済・社会・技術」の4つの観点から市場を分析し、自社を取り巻く外部要因が現在、未来にどのような影響を与えるかを予測するための方法
5Force分析
「売り手の交渉力」「業界内の競争」「新規参入の脅威」「代替品の脅威」「買い手の交渉力」の5つの観点から業界の収益性を分析するフレームワーク
そして3つの分析から「おてつたび」の隠された強みや弱み、競合の存在などを導き出しました。
おてつたびの現状を分析してから、いよいよマーケティング戦略の立案。3つの提案が出されました。
戦略立案①社会人のちょびっとプラン
社会人の方がもっと参加しやすいように、より参加のハードルを下げるという提案です。現代の働き方の変化に合わせたニーズを捉えることができていますね。
戦略立案②もっともっとおてつたびを知って
サービスが認知されてたら、利用されやすいのがおてつたびの強みですが、そもそもの認知が足りていない。そんな現状を実際に体験していただいた方に発信してもらい、促進させる提案ですね。
戦略立案③その地域をもっと好きに
最後は持続的な繋がりをつくるための施策です。1度訪れただけでは、その場限りで終わってしまう地域との関係ですが、結びつきを深めるような施策を打って、将来的に、参加者とその地域の関係を続けていきたいということでした。
丁寧に分析されていて、実体験による見解も要所にちりばめることで、伝わりやすく、説得力もある発表でした!
■Patagonia共創マーケティング戦略
次は有名ブランドのPatagonia。地球に優しいアウトドア製品を販売しています(Patagoniaホームページはこちら)。
▷MISSION
私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む
▷Value
・最高の製品を作る
・不必要な悪影響を最小限に抑える
・ビジネスを手段に自然を保護する
・従来のやり方にとらわれない
「3C分析」「PEST分析」「5Force分析」に加え、「SWOT分析」も行っていました。
SWOT分析
企業や事業の現状を把握するのに効果的なフレームワークで、内部環境を強みと弱み、外部環境を機会と脅威に分類しプラスマイナスで分析する方法です。
Patagoniaの強みとしては、世界規模で環境問題への意識の高まりや、多数のファン。そしていいものを長く使うという価値観の普及が挙げられます。
これらの分析結果から、2つのマーケティング戦略案が提案されました。
戦略立案①#Why I use Patagonia
現代社会に数多く存在する企業の広告ではなく、実際に使っているユーザーの生の声をピックアップする。Patagoniaの想いに共感して使用する消費者を増やす狙いです。
口コミなどが重宝される現代で、ユーザーの声を取り上げるのは良い試みですね。
戦略立案②お試しPatagonia
Patagoniaの製品は機能性が高く、環境に配慮したものを使用して作成されているので、高価な製品が多いです。
それを現在流行している「シェアエコノミー」を取り入れ、1度使用してもらうことで、「高くてもこれなら買いたい」と感じてもらう。時代の流れに合わせて素敵な提案ですね。
おわりに
全6回の講義を通して学んだ、マーケティングゼミ。発表者1人1人が学んだことを活かし、しっかりとアウトプットできている姿が印象的でした。
これからの時代、絶対に必要になっていくるマーケティングを最先端で仕事をするプロのマーケターの方から学ぶことができたのは本当に素晴らしい機会だったのではないでしょうか?
発表者のみなさん、お疲れ様でした!
【お知らせ】POOLO NEXT 開講します
先日、2030年の観光業界を担う次世代リーダー養成スクール「POOLO NEXT」をリリースさせて頂きました。
プログラムの詳細はこちらの公式サイトをご覧下さい。
公式サイト:https://poolo.tabippo.net/next/1st/
▼ゲスト講師一覧
篠塚 孝哉(令和トラベル 代表取締役社長)
太田 英基(スクールウィズ 代表取締役)
加藤 遼(パソナJOB HUB ソーシャルイノベーション部長)
鮫島 卓(駒沢女子大学 観光文化学類 准教授 帝京大学 経済学部 兼任講師)
江藤 誠晃(BUZZPORT 代表取締役)
中尾 有希(JTB総合研究所 企画調査部)
本間 貴裕(SANU Founder / Brand DirectorSANU)
大瀬 良亮(KabuK Style 共同代表)
加藤 史子(WAmazing 代表取締役/CEO)
春山 佳久(atta 代表取締役社長)
高井 典子(神奈川大学国際日本学部・教授)
ミツエ・ヴァーレイ(ハワイ州観光局 日本支局長)
梶原 文生(UDS チーフアドバイザー / ファウンダー)
加藤 貴弘(徳島県 政策創造部 地方創生局とくしま回帰推進課 副課長)
田邉泰之(Airbnb Japan 代表取締役 )
青木 優(MATCHA 代表取締役)
龍崎 翔子(L&G GLOBAL BUSINESS, Inc.代表 CHILLNN, Inc.代表 ホテルプロデューサー)
新 拓也(SAGOJO 代表取締役)
小池 克典(LIFULL 地方創生推進部 LivingAnywhere Commons事業責任者 LIFULL ArchiTech 代表取締役社長)
清水 直哉(TABIPPO 代表取締役)
無料体験イベントを開催します
POOLO NEXTの世界観を体験頂ける無料オンラインセミナーを企画いたしました。これからの観光業界のトレンドを掴むために必須の内容となっておりますので、ぜひご参加下さい。
《講義詳細》
日時:5月10日(月)19:30〜21:00
使用ツール:zoomウェビナー
参加費:無料
《申込方法》
1.TABIPPOのLINEを友だち登録して下さい。
2.キーワードで『セミナー』とご入力下さい。
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たくさんの方のご参加、お待ちしています!
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取材・文:ひらいゆーき
新卒でフリーライター、横浜育ちの22歳。5月から徒歩で日本一周。日本一周でガイドブックを作るためにクラウドファウンディングにも挑戦中。
編集:五月女菜穂
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