AKIOさん流の「世界一周とキャリア」の話【世界一周ゼミ15期 DAY4レポート】
こんにちは!TABIPPOイベントライターのろんです。今回は、世界一周ゼミDAY4「世界一周とキャリア」についてレポートします。
世界一周ゼミとは?
世界一周ゼミは、世界一周をしたい20〜30代の若者が本気で世界一周について考える、日本で唯一のゼミ。TABIPPOでも大人気のゼミの一つで、今期で15期目を迎えます。全部で5回のオンライン講義、50日間のプログラムです。
「世界一周をしてみたい!」をきっかけに学生から社会人まで、さまざまな人が集まります。
さっそく、チェックイン!
まずは「どんな旅をしたい」をテーマにゼミ生同士で語り合いました。
《 ゼミ生のしたい旅いろいろ 》
「世界中の人を楽しませて、それを発信してみたい」
「自分なりの日常を考えるきっかけにしたい」
「旅先でも一生の友達つくりたい」
「サイエンス教育が好きだから、世界中の科学館をめぐりたい」
DAY4ともなると、ゼミ以外の活動でも皆さん仲良くなっており、終始和やかな雰囲気。いろいろなアイデアが飛び交いました。
パネルトークはAKIOさん
キャリアと旅について熱く語ります。
キャリアと旅についてAKIOさんにお話いただきました。
AKIO(中川 晃雄)さん
株式会社GOAL-B 代表取締役社長。神戸大学工学部建築学科卒。在学中は「0円日本一周」「アメリカ大陸横断」「ユーラシア大陸横断」「アフリカ大陸縦断」「キリマンジャロ登頂」と世界44カ国を旅した。 その後新卒でリクルートに就職。会社員として働きながら2019年に株式会社GOAL-Bを創業。 自身が運営するYouTubeチャンネル「AKIOBLOG」のチャンネル登録者数は12万人。 著書に「本気の副業術」がある。趣味は筋トレ。
Q はじめての海外旅行は?
一番最初の旅は「どこいったらおもしろいかな」と思って、インドへ。
「インドはやばい」という先入観があったし、沢木耕太郎の『深夜特急』に感化されて、旅先に決めました。言葉も、街の匂いも、人も、仕事も、食べ物も、生き方も、日本と比べてすごくギャップがありました。
おかげで、インドに行った後は、他が「ぬるいな」と基準が変わっちゃいました(笑)
Q 世界一周ではどんなことを大事にしましたか?
「錯覚資産」を持ちたいと思っていました。
スキルうんぬんの前に「この人すごいんじゃないか」と思わせてしまうものです。「キリマンジャロに登頂した」とか、何か称号が欲しいと思っていました。浪人したこともあり、何かを取り戻したかった気持ちもあります。
大変だからこそ陸路を選んで、地を這う旅をしていました。
Q 世界一周はどういうルートで旅をしましたか?
中国北京==(バス)==モンゴル==(鉄道)==ロシア==(鉄道)==チェコ==(ヒッチハイク)==バルト三国==(電車など)==ポルトガル==(飛行機)==エジプト==(陸路)==南アフリカ.....この後南米予定でしたが、お金がない!というピンチに…!
財産60万円をマカオのカジノで70万円に変えましたが、その後、20万円負けてしまい、結局南米までは到達せず。
タイ==(飛行機)==日本で戻ってきました。
Q 旅の失敗談は?
挑戦の先には、成功か学びしかないので、失敗談はありません。
敢えて言うならば、アメリカ大陸をヒッチハイクだけで横断しなかったこと。アメリカは安全のためにヒッチハイクを取り締まる警察がいて、しっかり怒られて、びびってしまい、途中断念しました......。
Q 変わった価値観と変わらなかった価値観は?
「何してもいいな」という考えを持つようになりました。
道で一生バナナ売ってる人とか、ホームレスもめっちゃいる。ずっとシーシャ吸ってる爺さんもいる。いろいろな人の存在に影響を受けました。
「自分が何を成し遂げる」とかそういうものは見つからなかったです。代わりに「こう生きよう」という考えは見つかりました。あとは、自分が自由だということがわかりました。
変わらなかったことは、「やれば何でも出来る」という考えです。
Q キャリアへの影響は?
職業やどの会社に就職するかは直接的に影響していません。
キャリアは直訳すると「轍」。僕の場合は、どこに向かってキャリア=轍をつくるかは決まりませんでしたが、自分自身=馬車をつくることには影響がありました。
環境はものすごく変化するし、あらかじめキャリアを設計するのは、ナンセンスだと思ったんです。
どこに向かうかより、自分自身=馬車の性能をマックスにすれば、どこにでもいけます。馬を百頭にしたり、翼を付けたり、エンジンをつけたり。そこに時間を使って、馬車強化のためにはなんでも挑戦することが大事だと思います。目先のやりたいなって思ったことを全部やる。すぐやる。
僕の場合は「筋トレしよう」、「YouTubeしよう」、「会社作ろう」、「休学しよう」とかですね。
ちなみに「ゼミ生のやりたいこと」は......?
パルクール!/世界一周/シックスパック/副業/キャンプ!/会社員辞めたい
/海外移住/YouTube/パーソナルジム/留学/日本一周/英会話/全国大会に出る/カメラ/大学編入/複業 などなど。
Q やりたいことを続けていくポイントは?
今してることをいきなり辞めてしまうのはリスキーなので、一段ずつ着実に。僕の場合は、リクルートやりながら複業しました。会社経営、YouTube、ブログ、パーソナルトレーナー、コーチングコーチなど。
とはいえ好きなものを仕事にするのは難しいので、競合優位性を発揮する。
自分の強みを掛け合わせて、どうすれば希少性を発揮できるか考えることをしてください。
僕は「会社員×副業×筋トレ」の組み合わせ。筋トレだけなら勝てません。3000位くらいです。でもこの3つのセグメントなら1位です。
そして発信を続けること。熱中していることを発信すると共感する人が集まります。
Q どうやったら強みは見つかるの?
自分ひとりだと、無意識無自覚にしていることを認識しづらいです。
人と話したり、コーチングで客観的な視点があれば見つけることが出来ます。僕は無意識の「自分を使い果たしたい」に気づきました。
中学高校のぜんぜん本気だしてなかった自分の人生に絶望して、自分をできるとこまで使い果たしたいという気持ちはコーチングで気づきましたね。
Q 世界一周前に心配だったことは?
中国からポルトガルがからいけるのかという心配がありました。
でも冒険したかったので、未知はあって良いと思います。不安とか葛藤を、わくわくに変えて面白いと思えるといいと思います。そこに小さな成功を認識してください。
Q 物事を形にするためにしていることは?
強みを生かして、弱みは外注しています。僕の場合はYouTubeの編集とか、お客さんへの価値提供とかです。
強み・弱みを知るため、僕はストレングスファインダーを受けて分類しました。どうすると良いかまで出してくれるので、それの通りにやりました。素直さも大事ですね。
Q 講義後の最初の一歩は何をすれば良いですか?
今考えている世界一周を2段階くらいやばい困難なものにアップデートしてほしいです。
できなさそうやけど、やってみたいと思っていることは全部できるので、やってください。想像の2段階くらい外側のことをやるイメージです。
AKIOさんに一問一答コーナー
たくさんの質問が出る中「ぜんぶ答えます!!!」とおっしゃってくれるAKIOさん。さすがです。
Q 結婚する予定はありますか?
A 結婚の圧を感じています。彼女のお母さんが「いつ結婚するの?」と言ってきているLINEを見せられました(笑)
Q コーチングをしてもらう人はどうやって決めましたか?
A この人はすごいというリスペクトの感情が出てくる人。自分がそうなりたいなと思う気持ちがありました。
Q 旅は趣味ですか?
A 旅が好きで世界一周をしたというよりは、目の前のやりたいことをやっただけ。仕事と趣味の定義を置いていて、結果的に旅は仕事になっているかも。
仕事は、やりたくて仕方がないことかつ人の役に立つこと。
趣味は、やりたくて仕方がないことかつ人の役に立たないこと。
Q 自分=馬車を強化するにしても、どこを強化したらいいかわかりません。
A 自分が勝てる領域で力をつけてください。
Q 世界一周を始めた当初に持っていたテーマはなんですか?また、どんな時にテーマ変更を決めたんでしょうか。
A 柔軟性を持たせています。今も決めていないです。決めないメリットは縛られないので、やりたいことを全部できるというところ。僕は一年以上先の目標は立てていないです。
Q すごいことをする上で不安やリスクがあると思うのですが、それらをどう克服して挑戦したのですか?(例えばキリマンジャロ登頂やヒッチハイク)
A 迷ったらやる。「やらないよりやる」。それがいいことだと考えています。
Q お忙しくされていますが、旅に出る時間はどうやって作っているのですか?
A 時間は死ぬほどありますよ。どうやってつくりだすかを考える。僕の場合は、旅することが仕事になるように作り出しました。
最後に、旅に行きづらいという今の現状がありますが、これから世界一周の旅に出るゼミ生にメッセージをくださいました。
世界一周することはお金と時間があれば簡単にできます。
世界一周をするときに、どんな馬車(自分自身)になっていたら、最高の旅にできるか。さらに、どんな最高な人生になるかを見据えて、今を過ごしてください。馬車を最強にしてください。
世界一周がもっと最強になります!!!
チェックアウトと振り返り
受講生から「人間エナジードリンクだね」といった感想も出てくるほど、
エネルギー溢れるAKIOさんだからこその言葉をたくさん聞けたイベントでした。
《 ゼミ生の感想 》
・「やりたいことやっていいんだって思えました。最強の馬車作り頑張ります」(kae_愛知)
・「パワーワード炸裂してて面白かったーーー」(りさ_埼玉)
・「自分の”やりたい”に嘘をつかず生きていこうと改めて思えた!」(もりゆー_北海道)
・「考え方で学ぶことがたくさんあった!趣味と仕事の違いが面白い!人生楽しんでる!」(あき_愛媛)
・「自分の能力を高める重要性を学んだ!やりたいことをやるには自分の馬力あげる!」(Hiroki TOMIHARA)
・「旅は成功体験の積み重ね、というのが響きました。考えてみたら自身に語れる経験があまりないなと思いました。卑屈な自分を変えるためにも世界一周をしたいと思いました」(まゆゆ 東京)
・「迷ったらやってみるってシンプルだけど刺さりました」(あおき_大阪)
・「なんとかなるか不安があったが、なんとかなりそう。心を燃やしているAKIOさんはかっこいいと思った。強み×好きなことをミックスさせて世界一周がより良いものになればと漠然と思った」(kimichan@京都)
・「終始ワクワクしました!やりたいことに向かって突き進んでいくのがとてもいいなと思いました。」(Hasumi_東京)
・「最高の馬車をつくります!今日、留学と部活の大会がかぶって萎えてたんですが、後悔のない選択して最高の学生活にできるよう頑張ります」(コジコジ_埼玉・つくば)
・「自分の旅の予定を2段アップデートします!」(いぶき_北海道)
AKIOさんの「やれば出来る。旅はすべて成功体験の組み合わせ」の言葉が印象的でした。
旅は、やったことないことを図らずともやることになるので、毎日“成功体験”をします。その積み上げが自分自身を成長させ自信にもつながると伝えてくれました。
最終日はゼミ生のプレゼン会です。テーマは「私らしい世界一周」
この講義を受けたゼミ生の旅は2段階上の挑戦になっているはず。どんな世界一周アイデアが出てくるのか今から楽しみです。
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取材・文:ろん
都内で不動産広報PRやライター、バーの店長をしている遊び人。ボードゲームとハリボーが好きすぎてドイツに移住。旅は綺麗な海を中心に23か国ほど。好きな国はメキシコ。趣味は素潜り、ダイビング、スノボ、トランポリンです。
日常Twitter
日常Instagram
ボドゲInstagram
clubhouse:@no0ron
編集:五月女菜穂
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