。3。フラー/音楽祭めぐり in アイルランド
リムリック県→スライゴ県
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アイルランドの詩人イェーツが生涯こよなく愛したというスライゴ県。
ファームステイをしながら、週末に地元のフラー(音楽祭)へ行く。それはいつしかアイルランド暮らしの楽しみになっていた。
①イースキーフラー
②バスキングコンテスト in バリナフェスティバル
③ベンバルベンフェスティバル
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①イースキーフラー
人口約239人の小さな村。
バスに揺られ着いた先には、
牛たちと群青色の海、そして小さなお城が。
石壁沿いに歩き、会場へ向かうと、
ちょうど子ども向けのミュージックコンテンストが始まっていた。
ティンホイッスル、フィドル、バグパイプ、アコーディオン、ハープ••••。様々な楽器の音色が合わさっていく。
異種多様な楽器のユニゾンに子どもたちの生命力あふれる力強い演奏。
気づけば足でリズムを刻んでいた。
<とある姉妹のお話>
姉妹での参加。姉はフィドル(ヴァイオリン)、妹はティンホイッスル(アイリッシュの笛)の演奏。
軽快なリズムを響かせていた矢先、
途中でユニゾンが途切れた。
妹ちゃんがメロディーを忘れてしまったのだ。
下を向きうつむく姉妹。
”Your music is a magic!
Don’t forget it. Keep playing!.”
審査員が言葉をかけ、周りの大人たちも激励の拍手を送る。
大きく頷き、笑った姉妹。
きっと、来年も姉妹で参加しているだろうなぁ。
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②バリナフェスティバル
スライゴのお隣のメイヨー県では、バスキング(路上パフォーマンス)コンテストが行われていた。
街を歩けば、スーパーの前でも、レストランの前でも、音楽が溢れている。
会場では、演奏の盛り上がりとともに人だかりができていた。
しばらくすると、観客側で見ていた子どもたちがステージの前にスキップ&ステップ♪
誰に言われた訳でもなく、自然に踊り出す子どもたち。
その姿を微笑ましく眺めるご夫婦や周りの人々。
優しく、心地よく時が流れていた。
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③ベンバルベンフェスティバル
ベンバルベンの山のふもとでは、地元の学校が賑やかに。
朝からティンホイッスル(アイリッシュの笛)片手にワークショップへ。
1日で数曲学んだ後は、ユースセッション。
ユースセッションをパブで?とのことで、子どもたちばかりと思いきや、
子どもだけでなく、親や近所の人など、世代を超えて、老若男女が混じるセッションだった。
聞いてるだけのつもりが、何ともオープンな人々の雰囲気に思わず私もティンホイッスルで参加。
その後も可憐なダンスや歌など、次々と続いていく。
ここのパブが始まったのは数百年前とのこと。
親から子へ、ご近所さんから子どもたちへ、またその知り合いから子どもたちへ。
パブで紡がれていく音とつながり。
ナチュラルに愉快に引き継がれていく。
今の子どもたちが大人になった頃には、どんなセッションが聞けるだろう。
さらなる未知なる音を求めて、スライゴを後にした。
つづく。。。
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