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[beginning]

樹皮が剥がれて
新世代の声
天使のように噂話
同じ色のニット

短い君の叫びに
酔いしれていく
邦なんか
破れて久しい
短い春の続きに
委ねている
やっと僕が始まる
やっと僕が始まる

せな泥だらけ
飾りの背骨
牝馬のようにしなやか
けやき色の鮮やか

凍える蒙古の風
独りで果たして喜べるのか
寂れた蒙古の民
独りで果たして喜べるのか

聡い君の企みに
酔いしれている
邦なんか
破れて久しい
短い春の続きに
なに、じきに見える
やっと僕が始まる
やっと僕が始まる

隅と思い込んで
秋に香る桜
形の蠢きを忘れて
秋に香る桜

足元で晴れて
顔を出す予感
天使を踏みつければ
旧世代が聞こえる

短い春の続きに
委ねている
やっと僕が始まる
やっと僕が始まる

短い君の叫びに
酔いしれている
邦なんか
破れて久しい
短い春の続きに
きっと何が見える
やっと僕が始まる
やっと僕が始まる

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