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[秋に咲く]
桜色のラトルアンドハム 晩秋に狂い咲く
轍が広かったなら 故郷の駅まで行けたのに
君の住む街 僕の好きな街
同じ駅から同じ街 同じなのはつまりは風で
つまりは 昨日違う街になった 僕の好きな街
君の足取りを軽くなぞれば
歴史の陰りだって はじける
今日は瞳で香りを聴いて
風は甘くて 飴がこそばす 行けたのに
行かないのはなぜ? 君は強いな
僕はなんだか 大樹を嫌って 逃げたい気分
つまりは 誰かを追い出した 僕の好きな街
君の足取りを軽くなぞれば
歴史の陰りだって はじける―そうさ!
桜色は同じ 塗り替えないで
桜色は同じ 君も見たはずさ
同じ色で塗り直してって
つまらない話 って 呆れてくれる?
桜色のラトルアンドハム 知らないものなんて
轍が同じだから 故郷は君で 君はここ
君の住む街 僕の好きな街
同じ駅から同じ街 終点だから立ち寄った
たまたま、だから 狂い咲く桜の樹を蹴った
君の足取りを軽くなぞれば
歴史の陰りだって はじける