[終雪雫(ついゆきしずく)]
長い恋もあった
短い愛もあった
手のひらには今
何も無い
深い混ざりを泳いだ
浅い淀みに立った
小さな漆塗は
空っぽのまま
「辛いときにはおいで」と
言ってくれた言葉は
永遠にも似た一瞬の
終雪雫
聡いあなたを知ってから
愚かな僕の身体には
凍てついていた罅が
痛みとなった
赭、木賊に交わる
暗闇の時間を
永遠にも似せて
綴じてくれたなら
凍てついていた罅は
痛みとなった
永遠にも似た一瞬の
終雪雫
長い恋もあった
短い愛もあった
手のひらには今
終雪雫
長い恋もあった
短い愛もあった
手のひらには今
何も無い
深い混ざりを泳いだ
浅い淀みに立った
小さな漆塗は
空っぽのまま
「辛いときにはおいで」と
言ってくれた言葉は
永遠にも似た一瞬の
終雪雫
聡いあなたを知ってから
愚かな僕の身体には
凍てついていた罅が
痛みとなった
赭、木賊に交わる
暗闇の時間を
永遠にも似せて
綴じてくれたなら
凍てついていた罅は
痛みとなった
永遠にも似た一瞬の
終雪雫
長い恋もあった
短い愛もあった
手のひらには今
終雪雫