集中力をメンテする(一般編)
こんにちは、タビィです。
みなさん、1日の中で、自分の集中力が途切れるタイミングや頻度を観察したことはありますか?また、今現在、それらを把握してますか?
今日は、生産性を上げるのに大いに役立つ「ディストラクション・リスト」について、お伝えします。
ディストラクション・リストとは、集中力を削ぐもの、注意散漫をおびき寄せるもの、そう言ったもののリストです。ディストラクション(Distraction)とは、英語で「気が散ること、気を散らせるもの」という意味です。
みなさん、だいたい「インターネット触ると、余計なページ見て、時間があっという間にたっちゃうな」とか、そういった自覚はあると思います。
でも、注意して観察すると、もっともっとあります。
少なくとも、私の場合はそうでした。
今から2年くらい前の、ある日の注意散漫の観察記録を、以下にご紹介します。確か、リモートワークの日で、仕事と私生活の境界が歪んでしまったせいか、通勤時間が激減したにもかかわらず、何にも手につかない日が続いて、それで、ちょっと本腰入れて何日か観察してみようということになったんだと思います。
=======以下、観察メモ===============
*朝一のルーティーンの一部で、お茶を入れるタイミングになり、一旦キッチンへ。お茶を淹れ終わる頃に、他の雑用を思い出す。
*その直後、携帯をいじり出し、知人からのメッセージを読む。質問があったので、後でメールする答えを頭の中で組み立て始める。
*お茶を飲みながら朝のルーティーンを言わらせるが、その直後に組み込んでいたイレギュラーな用事に対して気が向かず、それを先延ばしにしたいがために、机の上に置いてあった読みかけの本をパラパラし始める。
*その本を触ったのがきっかけで、数ヶ月前に訪れた旅行先で衝動買いした布製のブックカバーのことを思い出す。「あのブックカバー、この本にぴったりではないか!」など、思考があちこち飛ぶ。
*その後も、お茶をすすりながら、数分間、無関係なことが頭に浮かぶ。
*前出の知人からの質問メールに(別に急ぎじゃないのに)返信する。
*前出の「その日たまたま組み込んでいたイレギュラーな用事」を、ようやくやっつける。
*なんか一仕事終わった気になる。
*直後に(なぜか)鏡を見て、鼻の下の赤いデキモノがきになる。
「早く腫れが引かないかな」「一回潰すか・・」「あー次、運動するんだった、めんどー」
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これは、ほんの15分〜20分くらいの間に、私の頭をよぎったインターナルダイアローグ(内なるおしゃべり)です。この記録によると、この日は、大幅に予定が狂うことはありませんでしたが、十数分の間に、たとえ一つ一つは一瞬でも、これだけ”寄り道”してしまってることに驚きました。ここに、「なんとなくユーチューブ」「とりあえずインスタチェック」「念のためもう一度メールチェック」なんて入ってたら、2〜3時間すぐに経ったことでしょう。半日、Distractionで丸つぶれです。
この観察で気づいたディストラクションのタイミングと、直後の行動・思考パターンを整理すると、以下のようになります。
・お茶を淹れるタイミング(→お湯が沸くあたりで、関係ないことを思いつきがち)
・お茶が入ってホッとした瞬間など、小さなことで何かを達成したような錯覚に落ちた瞬間(→ひと休みしたくなる)
・その日やることで、気の向かないことをしなければならないタイミングが迫っている時(→逃避行動・すり替え行動への誘惑)
・ここ↑で、無自覚のままでいてしまい、注意がそれてしまう時(→軌道を外れた行動に出る、そのままリカバーできないことも)
・かろうじて軌道に戻ったはいいが、数分のタイムロスが悔やまれる時(→失われた時間とか獲れ高を取り返した気になりたくて、焦りから予定を無理に変更し、さらに当初の軌道から外れる)
朝のほんの十数分でこれです・・泣
幸い、「お茶を飲みながらネットでダラダラ」になる前に、この日は軌道に戻ったようです。
これが、10年前だったら、もうそのまま一日ネットで無駄にしてました。しかも、それを直視しなくて済むように、意識の上では、「予定変更して、ネットで仕事関連の調べごとした。それなりによくやった」なんて、自分を騙してたことでしょう。
なぜ、この観察記録を書くかというと、ディストラクションのポイントを自覚し、その後のハマりやすい行動パターンを自認することで、防止と回復の対策が立てられるからです。
面倒ですが、何日かかけてこのステップを踏むと、目標達成へのスピード(生産性)が全く違います。
頭の中の雑音のタイミングと種類、それに影響された行動パターンを知るだけで、無自覚だった時と比べて、集中力は飛躍的に持続します。
ちなみに、私は、ルーティーンを本気で見直して原型を作ってから、現在の最強の着火システムに改良するまで、じりじりと丸1年かかりました。その後、こうして、集中力持続の側面も改良して最適化して1年ちょっと過ぎました。
「あの頃」からここまで、2年ちょっとです。
ほんの数ヶ月前と比べても、今の自分は別人です。
なので、皆さんにも、こうやって自分の意識と行動を観察して書き出すというプロセスを、強くお勧めします!
では、また次回☆
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