【盛岡市材木町】材木町「Mitad y Mitad」の白魚アヒージョとピルピルで白ワインを呑む
ある雪の日、熱々の「ピルピル」を食べたくなり、材木町にあるスペイン地中海料理の店「MITAD Y MITAD(ミタ イ ミタ)」にお邪魔しました。
水野さんご夫妻が営む、2011年6月にオープンした材木町の人気店です。この場所には、かつて「オートロワポワソン」という南仏料理店がありました(店名が思い出せず、奥様に教えていただきました。そちらの店主様は、「シェ・ジャニー」の名シェフ春田さんのお弟子さんなのだとか)。
なお、「ミタ イ ミタ」とは、"半分こ”という意味らしいです。ネット検索してたら、意味を解説してくださるサイトがありました(笑)
材木町にある「あずばる館」というビルの2階に店はあり(はじめは少しわかりづらいですが、ビルに入るとわかると思います)、可愛らしい案内が1階で待っていてくれます。
階段を昇っていくと、踊り場で「もう少し!」と応援してくれます。なんか楽しいのです。
暖かな店内に通され、まずは日替わりメニューをチェックです。むむ、「ピルピル」がないような、、、
まずは「アルハンブラ」の330ml瓶をもらい、可愛らしいグラスで乾杯です。あ、この日は妻とムスメと3人での夕食です。妻も同じく「アルハンブラ」、ムスメは「ブラッドオレンジジュース」です。
日替わりからチョイスした「イワシのマリネ」。酢で軽く〆たイワシに小口ネギとピンクペッパーがかけられ、イワシの下にはバルサミコ酢が敷いてあります。この時点でたっぷりのオイルが、相当美味しい風味に整っています。
「白魚のアヒージョ」には、パンを3個つけてもらいます。アヒージョはぐっつぐつ言っています。こんなん、絶対旨いヤツです、パンが瞬殺されました(笑)
たまらず、奥様に白ワインをボトルで選んでいただきます。ガリシアのいろんな葡萄をブレンドして醸された一本だそうで、エチケットが瓶の下の方の緑の部分だけだそうです。
輸入元は「ウミネコ醸造株式会社」ですね。「Orval Turbio」というワインですが、底の方に澱が溜まっていて、若干にごりワイン系です。フレッシュ辛口でぐいぐいいけます。
続いては、煮込み料理「カジョス」です。牛の第2の胃であるトリッパ(ハチノス)とヒヨコ豆をトマトなどの野菜で煮込んでいて、スープが最高に旨かったです。これは一人で喰えます(笑)
少し口をさっぱりさせようと、「アボカドサラダ」を注文です。熟れたアボカドにアンチョビが乗せられ、これまたよく熟したレモンを絞ります。
レモンがさっぱりさせつつ甘みをプラスして、これまた旨いのです。ワインがどんどん進みます。これまた一人で食べられますね(笑)
そして届きましたよ、「たらのピルピル」です。この味を求めて、大雪の中、歩いてきました(嘘です。バスで来ました)。
この日のタラは宮城三陸のものとのことでした。なるべく地元産、東北産にこだわるのが、とても好印象です。
なお、言うまでもなく、白いソースみたいなものはオリーブオイルを乳化させたものです。タラのゼラチン質が溶け込み、こんな風にふわふわになります。
この一皿にはパンが2個ついてきましたので、これをちぎってピルピルを掬って食べていくわけですが、アツアツのタラが最高に美味いのです。
あ、そうそう、日替わりメニューにピルピルはなかったのですが、グランドメニューの方にはあったらしく、「あ、今日はピルピル大丈夫ですよ」と奥様に教えていただき、確かに「たらのピルピル」の文字を見つけまして、無事注文したのでした。
〆の一品は、もちろんパエジャ。今回は鯛出汁を使った「マリストス」です。大きなパエジャ鍋で供されますが、奥様が一人ずつに取り分けてくださいます。
地元産米で炊き込まれた魚介、エビ、アサリ、ムール貝の出汁が一粒一粒の米に凝縮され、なんとも贅沢な味わいになっています。米料理をツマミに酒を呑むことはほぼないですが、パエジャは別です。ワインが間違いなく美味しくなります。
ということで、パエジャを食べ終えたあたりでワインのボトルも空きました。我ながら完璧なストーリーです(笑)
いやー、大満足です。寒い日にはアツアツのスペイン料理ですね!