宮崎から震災被災地熊本旅 イグチさんとイワシおびきを食べ、一文字ぐるぐる(1/2) 2016年12月16日(金)-18日(月)
2015年11月に宮崎の友・イグチさんと九州を旅行してから一年、再び九州・宮崎を訪れイグチさんと再会しました。酒豪イグチさんと宮崎の夜を堪能し、観光の名所「青島」を訪ね、美しい風景に心癒されました。
注)2016年12月の記事になります。
◾️再びやってきました、九州・宮崎
2016年も残り2週間といった年末、嬉しいことに、2015年11−12月以来の九州宮崎となりました。宮崎空港に降り立ち、電車で宮崎市内を目指しました。
穏やかな天気の中、宮崎市内をぐるぐる歩き回ったのち、宮崎の友・イグチさんと一年ぶりの再会です。再会を喜び合いながら、当然のことながら「まずは一献、えへへ」ということになり「大衆酒場たかさご」の暖簾をくぐります。
昭和32年創業の老舗酒場「たかさご」は宮崎市内の中心部にあります。
明るい木目調の長いカウンターは途中直角に折れ、そして店の奥へ奥へと伸びています。まだ夕方で空も明るく、18時ちょっと前だというのに多くの客で賑わっています。
カウンター席で瓶ビールで喉を潤してから、「木挽ブルー」の湯割りを呑みつつ「イワシおびき」「鶏レバー塩辛」「佐土原茄子の辛子漬け」をいただきます。
イワシおびきは宮崎の郷土料理とのことのようで、三枚におろしたカタクチイワシを酢もしくは醤油で食すのですが、酢と薬味だけで十分に美味しいもので驚きました。脂が程よく乗ったイワシには、たしかに余計なものは不要なのかもしれません。繰り返しになりますが、驚きの味わいでした。
「これはいいものを食べた」と感心していると「鶏レバー塩辛」という珍味も相当な一品です。焼酎の湯割りが際限なく進みそうな味わいです。宮崎に舞い戻って数時間、いきなり素晴らしい酒肴に出会いました。
江戸時代から栽培されているという「佐土原茄子」もしっとりとした口当たりで、優しい箸休め。こちらも実にいいものでした。
いきなり最高の店に連れてきてもらったと喜んでいるところで「次にいきましょう」とイグチさんに促されて店を出ました。
◾️こちらも一年ぶり「みょうが屋」へ
「たかさご」を後にし、イグチさんに連れて行かれたのは、宮崎市最強の肉酒場「みょうが屋」です。こちらも一年ぶりということもあって心踊り胸騒ぎます。
泡で乾杯し直し宮崎牛から始まり、美味いものが続々と出されます。特にも美味しかったのは、都城のブランド豚「観音池ポーク」のカツでした。
醤油とよく合い酒が進みます。脂が甘く、そしてとろけ優しく余韻を残しつつ喉元を過ぎていきます。
焼酎は、これまたもう一生呑めないようなレアなものを次々といただき、徐々に酔いの深みにはまりつつありました。九州男児らしい早いピッチで呑み進めるイグチさんのペースに、必死でついていきます。
その後、ワインバー「HaNa」で白ワインとオレンジワインをいただき、昭和31年から続くトリスバー「赤煉瓦」でトリハイを2杯。どちらもしっかりとしたこだわりある店であり、盛岡にあったらぜひ通いたくなる魅力を備えていました。
さすがイグチさん、わたしの好みのツボをしっかり押さえてくれています。
しかしアレですね、いつもの「旅の仲間」たちと呑むのと、イグチさんとサシで呑むのとどちらも楽しいのですが、サシだと呑むペースが早くなってしまい困りますね(笑)
で、そろそろホテルのベッドにぶっ倒れたいところを「じゃ、〆といきましょか」と、まだまだ元気なイグチさんにうどんの店「織田薪」へ連れられ柔らかいうどんをいただきます。
気づけば周りはサラリーマンからOLからみんなうどんをずるずる。アルコールで頭が朦朧となりながら、宮崎のうどん文化に浸かったのでした。
◾️神々がすまう地「青島」へ
宮崎二日目の朝はイグチさんにホテルまで迎えにきていただき、朝うどんののちに青島海岸へ。青島は「AOSHIMA BEACH PARK」で近年一気に有名になった、一度訪れてみたいと思っていたスポットです。
海岸の管理をする組織の方から話を伺い、青島神社の宮司で神道青年全国協議会の長友宮司まで紹介していただきました。
ビーチパーク自体は季節が冬ということで閉鎖されていましたが、それでもビーチパークで活性化する取組、経緯、そして海岸保全のことや神社の魅力等々余すことなく知ることができました。
特にも青島神社には感銘を受けました。宮崎はやっぱり「神々がすまう地」なのだなとも実感できたひと時でした。
青島を離れたわれわれは日南市の油津を見学し、油津の有名魚屋「田村鮮魚店」にて色とりどりの鮮魚を眺めつつ、揚げたて茹でたての伊勢海老などを買い求め、食べました。
この伊勢海老の美味いこと美味いこと。コンビニかどこかで酒を買って、一緒に呑めれば最高だなというところでしたが、次の予定が入っているので長居はできず、後ろ髪引かれながら「田村鮮魚店」を後にします。
(1/2へつづきます。)