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ヨガと身体

昨日は厚木ヨガでした。


このご時世、呼吸は深くできているのだろうかと常々思います。


マスクによる顎や首、肩周りの緊張。ただでさえ呼吸が浅い人はこれらの緊張により更に呼吸が浅くなり、マスクもして更に呼吸が浅く…。


ヨガが良くできているなと思う点は八支則という教えがあり、その段階の分け方にあります。めちゃくちゃ簡単に言うと、悟るためには8つの段階があるから参考にしてねといった具合です。すみません、端折りすぎですね。



ここからは、あくまでも私見ですのでご了承下さい。


その8つとは、


最初の2つは「ヤマ、ニヤマ」。
こういう行いをしなさい、こういう行いは避けなさいといったもの。
して良い事と悪い事、すべき事としては行けない事ですかね。


その後に

3.アーサナ(今では体位法が一般的)

4.プラーナヤーマ(呼吸法)

5.プラティヤハラ(感覚の制御)

6.ダーラナ(集中)

7.ディアーナ(瞑想)

8.サマディ(三昧)


ときます(私が学んだヨガでは10段階でしたが、一般的には8段階です)。


初見の方は何のこっちゃと思いますが、着目してもらいたいのは順番です。順番に行っていって実は全部繋がっているのが面白いのですが、何といってもアーサナ(今でいうポーズ)が3番目に来ているのが稽古をしているものとしては興味深いのです。



身体を整えてから(アーサナ)、呼吸を整えて(プラーナヤーマ)、感覚の制御(プラティヤハラ)の練習をしましょうねと言っています。


つまりいきなり呼吸を整えようと思っても中々上手くいかないのです。

いきなり感覚の制御をしようと思っても中々上手くいかないのです。


いくら呼吸をしようとしても、顎や首や肩、背中が緊張していれば呼吸の邪魔になります。入らないから無理に入れようとしてさらに緊張なんて事もあります。


イライラしてて抑えようと思っても、思うだけなら尚更イライラしてしまいます。ちなみにこれを「感情の奴隷」と名付けました。


深呼吸をして落ち着こうと思っても、深呼吸ができない身体になっているのに更に無理に深呼吸しようとして…と先程の呼吸の悪循環と同じになってしまいます。


こう見るとやはり身体の強張っている所や緊張してしまうところを見直していく事(アーサナ)から始めないと難しいんだなと思います。



つまり、身体から見直すという事。

身心一如が東洋的身体観ですので、身体が変わっていると心も変わっています。心が変わっていれば身体の状態も変わっています。


ただ、身体からのアプローチの方が分かりやすいですよと言っています(実体験から思う事です)。


これは武術稽古などでも共通していますが、身体がある状態になると、気持ちも不安や迷いがスッと抜けて深い集中になる事があります。身体が変わらないと心の側面も変わりづらい事があると思います。


もちろんアーサナ(体位法、つまり身体を整える)、プラーナヤーマ(呼吸法)、プラティヤハラ(感覚の制御)、は一方通行ではなくそれぞれに行ったり来たりしています。


例えばポーズを通して身体に余計な緊張が入らず伸び伸びと全身協調していると、呼吸も自然と深く、感覚も集中した状態となり気持ちも静けさが生まれてきます。


ここではダーラナ(集中)、ディアーナ(瞑想)、サマディ(三昧)を大きな括りでまとめますが、そのものになりきるとでもいいますでしょうか。ゴルフ三昧という言葉があるように没頭している。


アーサナをしていても始めは頭の中であーだこーだ言ってるのですが、次第に動きや呼吸に没頭していく。


没頭したあとの余韻(肉体的変化、感覚的変化、空間的変化、意識的変化など)を感じ、観察するのがシャバアーサナという最後にとる仰向けで寝るポーズです。


これが無いとヨガの要素は半減します。


慣れない場合はそのまま寝てもOKです。


と、ざっくり説明してきましたが、とにかく身体から見えてくるものの面白さをヨガでも感じられるのです。


はじめの話に戻ると、マスクによる緊張や呼吸が浅くなる事による弊害もヨガでかなり変わってきます。


という訳でヨガやりませんか?



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