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重力と仲良く


 
私たちは地球にいますが、普段重力を感じる事はありますでしょうか?日常生活の中では特に意識しない限りは感じることはないと思います。立っているだけであれば尚更です。姿勢というものを考えた時に、解剖学的や構造的に捉えた姿勢というものは確かにしっかりしていて無駄がないです。それはある程度指標にはなると思います。しかし、人は感覚を持っています。身体感覚です。身体はどのように捉えるかによって、実際の動きも大きく変わってきます。

 
重力と仲良くという事を、普段の講習会や稽古会では次のように検証しています。

①まず、自分なりのいい姿勢をしてもらう。

②相手に後ろから両肩にのしかかってもらう。

③姿勢か崩れたかどうか。

姿勢が崩れた場合は重力と仲良くしてもらう。
もう一度検証してみる。
ここでは具体的な方法は割愛します。


一般的には良い姿勢というと背筋をピンと伸ばす事かもしれませんが、それは立ち姿勢の時に限られます。このピンという姿勢は、実は肩に重さが乗るとすぐに崩れてしまう姿勢です。ここでは背筋をピンとする事で筋肉を緊張させるという視点で捉えていますが、私の場合は感覚を向けていくという捉え方で身体を観ます。筋肉的視点ではなく、感覚的視点(もちろん感覚を向けたことによって筋肉も動きます)。この感覚的視点で見えてきたものが「重力と仲良く」でした。実は、この気付きまでには段階がありますが今回は端折ります。また別の機会で。


重力と仲良くとは、普段感じない重力に対して感じない位の方向性を持たせ、重力を調和する(相殺する)事です。これは、負荷でも応用が効きます。かかってきた負荷に対して、その分だけ方向性を持たせて調和する。そうすると体の負担が全く違うことが分かります。

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