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「車でお遍路」第7番札所 十楽寺(8つの苦からの解放と10の光明を得る札所)
こんにちは、旅いこかです。
四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、7番目のお寺は、
光明山 蓮華院 十楽寺
6番札所の安楽寺から約1.2㎞、車で約3分の場所、
中国風の一風珍しい山門が見えてくる。別名「竜宮門」とも呼ばれる。
十楽寺では、大師が八つの苦しみを克服して十の楽しみを得られるよう願い大師が彫った阿弥陀如来を御本尊としている。
また、眼病に霊験あらたかという「治眼疾目救歳地蔵」、良縁を結び悪縁を切る「遍照殿の愛染明王」と有名で、多くのお遍路さんが願うという。
では、十の楽しみに願いを込めて「十楽寺」へ参りましょう。
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ご詠歌
人間の 八苦を早く 離れなば 到らん方は 九品十楽
お参りする前に知っておいた方が良い知識
歴史
弘仁6年(815年)、巡錫中の弘法大師はこの地に留錫、その際に阿弥陀如来を感得したことから、堂宇を建立、楠でそのお姿を彫り御本尊として安置して開基
(開基当初は現在地より北に約3㎞離れた十楽寺谷にあった)その後、阿波北部でも有数な七堂伽藍を有する大寺院になる
天正10年(1582年)、天正の兵火により堂宇を焼失
(御本尊、脇侍、舎利仏は、当時の住職が運び出し無事)官営12年(1635年)、現在の地で再建
平成6年(1994年)、本堂を建立
弘法大師伝説
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寺号について
寺号について
・・・弘法大師が、人間が持つ8つの苦しみ※から阿弥陀如来の慈悲によって克服し、10の光明に輝く楽しみを得られるよう願うことで「十楽寺」と名付けた
※人間が持つ8つの苦しみとは
生、老、病、死、の四苦、そして愛別離苦(愛する人といずれ別れる苦しみ)、求不得苦(求めるものが得られない苦しみ)、怨憎会苦(恨み憎む人と会う苦しみ)、五陰盛苦(心身の働きが盛んである苦)の四苦を加えた八苦。
山号について
・・・10の光明に輝く楽しみを得られるよう「光明院」と名付けた
ご利益
御本尊の阿弥陀如来
・・・「南無阿弥陀仏」と唱えることで迷いや苦しみから救いを求める全ての人を、悟りへと導く|来世利益《らいせいりえき》の仏さま(極楽浄土へ迎え入れてくれる)。治眼疾目救歳地蔵
・・・古くから眼病、失明した人たちの治療に霊験がある遍照殿の愛染明王
・・・良縁を結び、悪縁を切る、両方の願いを兼ね備える
御本尊・ご真言
御本尊:阿弥陀如来
ご真言:おん あみりた ていせんから うん
見どころ
山門(鐘楼門)
・・・十楽寺のシンボル。第6番札所安楽寺の山門と同様の「竜宮城形式」の鐘楼門で、上層が朱塗り下層が漆喰の白とコントラストが青空に映え、珍しく目を惹きます治眼疾目救歳地蔵
・・・本堂右手にあり、巡礼中に開眼したという伝説もあるぐらい眼病に霊験あらたかという中門(遍照殿)
・・・遍照殿横の階段を上ると愛染堂があり、愛欲貧染の煩悩を悟りに変える愛染明王が祀られている
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おまけ情報
眼病治癒に霊験あらたかな他の四国八十八箇所は24番,39番,52番。
秋は山門前のコスモス街道が美しく心を和ませてくれる。
![](https://assets.st-note.com/img/1644387816098-cUiE0duExX.jpg?width=1200)
写真
次は、第8番札所熊谷寺へ参ります。
2022年2月9日投稿
2022年9月2日改訂
合掌