
人生を変えた温泉を若者に伝えたい
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本記事は、あらゆる分野のキーパーソンが温泉について語るコーナーです。
温泉から、日本人さえ知らないところを発信すること(ロングテール)に取り組んでいる西岡さんに話を聞きました!
今回のキーパーソン ♨︎
・若手温泉ソムリエ、株式会社たびふぁん代表 西岡 貴史
あなたにとっての温泉とは
人生を変えたのは、秋田の秘湯だった。
もともと、小学校低学年の頃から旅行が好きだった私は日本のあちこちに旅行で行くことが多かったです。時日は経ち、私立の高校に通っていたのでアルバイトは原則禁止でした。その反動なのか大学ではアルバイトに励み、西は北海道、南は沖縄と様々なところに訪れました。ただよく行くのは比較的、自然より観光地に富んでいる西日本によく行くことが多かったです。
東北だけ唯一、訪れていなかったので成り行きが東北1人旅をすることにしました。
(と言うのはありがたいことに多くのメディアさんでも述べていますが、この話には続きがあります。)

そして、この旅で訪れた場所の1つでが「秋田県の乳頭温泉」でした。

乳頭温泉で人生が変わった。
乳頭温泉は、誰もが聞いたことある比較的有名な秘湯です。例えば、大手旅行会社さんの温泉ランキングや旅行番組などでよく取り上げられているのもみなさんも見たことあるのではないでしょうか。
十和田八幡平国立公園内に位置する7つの温泉からなるのが乳頭温泉である。私も田沢湖からバスに揺られ、秘湯巡りに心をワクワクしていましたが、なんとこの数時間後に人生が変わるとも夢にも思いませんでした。
メインロード(県道194号線)から東にブナの森を歩いていくとそこには黒湯温泉という、茅葺きの屋根に、木の浴槽、豆電球に、黄色いプラスチック桶と雰囲気がザ・秘湯です。
黒湯温泉から孫六温泉という温泉の間の、川(先達川)に小さな橋がかかっています。なんと私は、そこで人生が変わりました。変わったというよりは、言葉通りの「稲妻が走る」と言った方がピッタリでしょうか。小さな橋からは、言葉が出ないほどの「原風景と小さな滝と雲、そして森の中に小さな宿と、日本ならではの風景でした。正直、人がたくさんいる訳でもないですがヒト・モノが溢れていることこそだけが旅行の醍醐味ではないということを感じました。
この体験から温泉を通じて日本人さえ知らないいいところを伝えたいと思い、”ロングテール”という概念で事業に挑戦しています。

温泉の魅力とは
若者だって温泉が好き
現在24歳の私ですが、若者は温泉にあんまり行かないと言われることが多いですが実はよくいきます。近くのスーパー銭湯を見てみると、学生がのんびり入っているのをよく見ます。それが確かに地方の温泉地みたいにアクセスが悪いところだと比較的、行きにくいのはあるかもしれませんが、そもそも若者は温泉にあまり行かない訳ではないと思っています。
友達に、群馬県の水上温泉郷の近くに宝川温泉という温泉があることを伝えたら行ってくれた友達がいます。なぜ行ったのか聞いてみると、「知らないから」という理由でした。実は、若者はただ知らないだけで行きたい気持ちは恐らくあります。
そうなると、大事なのは若者に日本の財産である「温泉」を知ってもらうこと。とりわけ、地方の知られてない温泉を伝えることが地域活性化にも繋げたいです。

好きな温泉はどこですか
那智(紀伊)勝浦温泉
この質問、よく聞かれるのですがいつも難しいですと感じています。そうなると、乳頭温泉と言いたいですが実は違うのです。
私が好きな温泉は何個かあるのですが、その1つが那智勝浦温泉です。那智勝浦は、紀伊半島の東側に位置し、熊野本宮大社の近くの温泉地でもあります。海沿いなので海鮮が美味しいのはもちろんですが私がいいなと思っているのは洞窟風呂でした。
那智勝浦の地形を見ていただけると、内海(湾)で島々があるのが特徴です。昔は、ホテル中の島(現:碧き島の宿 熊野別邸 中の島)という名前だった船でしか行けないお宿などもあります。
この中の島ともう1つ有名なのが、ホテル浦島です。浦島も島(正式には、狼煙半島に位置する)にありますが陸続きの島なので車でも行けますが亀のかたちをした船でまるで竜宮城にいくということも体験できます。
浦島には、天然洞窟である「忘帰洞」という名前の温泉があります。由来は、以下の通りですが温泉からは、視界を遮るものがなく壮大な大海原を眺めていると本当に帰るを忘れてしまいそうでした。
忘帰洞の名は、当初で旅館営業が始められた大正時代、紀州藩の徳川頼倫公が来遊されて『帰るのを忘れさせるほど心地よい』と誉めて名付けられたのものです。(ホテル浦島より)
最後に
温泉ってもちろん泉質もありますが、温泉成分が混じったお湯とも言えます。皆さんも、温泉成分だけで癒されると思いますでしょうか。景色や雰囲気、なんかあったかくて入ってると幸せな気分になると「魔法のお湯」です。
環境省の統計によると日本には約3,000の温泉地があると言われていますが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり温泉宿や温泉地は減少しています。考えてみると、3,000のうちほとんどがそうかもしれません。
多くの人にこういった温泉を伝えたく温泉レコメンドサービスを始めました。地域活性化だけでなく、私の大好きな、日本ならではの温泉文化を若者の視点だからこそ若者に伝えたいです。
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日本には約2900カ所の温泉地があり(環境省のデータより)、その中から温泉ソムリエが厳選したおすすめ温泉を見つけてみませんか?♨️
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