【東京】これが無料なんて大盤振る舞いすぎる!恐竜好き必見!何度も通いたい博物館
こんにちは。TABIFLEEEEEK運営のkuniです。外に出れば誘惑がいっぱい、でも人もいっぱい。落ち着いて楽しめる穴場ってないのかなぁ、しかもお金はそんなにかけずに楽しみたい・・。そんな要望に応える場所、あります!
東京の中心・東京駅のすぐ目の前、そして無料で、ものすごいコレクションが観られる博物館を見つけてしまいました。もう知ってるよ、という方は飛ばしてください。発見したのは数年前でかれこれ5回は訪れておりますが、もし知らないという方にはおすすめすぎる情報なので読みすすめてください。
博物館の基本情報
まず基本情報から抑えておきましょう。2013年にオープン、2023年にリニューアルされています。「インターメディアテク」は公共施設であり、学術の普及と啓蒙を通じ、社会へ貢献することをその使命としています。(インターメディアテク初代館長 西野嘉章氏の開館の辞より抜粋) と表現されています。なるほど!だから無料なのですね。博物館の目指す目的など、素晴らしいメッセージが込められているので、お時間ある方は全文をぜひホームページにてご覧ください。
少し脱線します。旅でイギリスへ行かれた方はご存知かと思いますが、イギリスは国立博物館・美術館が無料ですよね。(財団のサポートで成り立っていますが) 格差に関係なく誰もが気軽に本物に触れることができる。感覚を研ぎ澄ませたり、興味の幅を広げられる場が提供されているのは、本当に素晴らしいことだと思います。日本はというと・・国立科学博物館がクラウドファンディングに挑戦して頑張って資金を集めないと成り立たない現状であったり、高校や大学の無償化?などが宣言されたりなど、本質からズレているのは日本ぽいな、相変わらず体裁が大事で国民の幸せや教育の底上げを目指している国ではないのだなと改めて年末に考えさせられてしまいました。
さて、本題にうつります。教育面においても、文化面においても、非常に価値のあるコレクションをここでは存分にお楽しみいただけるんです!ということで、少しだけですが紹介させていただきます。
常設展示『Made in UMUT – 東京大学コレクション』
常設展示は、東京大学が1877(明治10)年の開学以来蓄積してきた学術標本や研究資料といった「学術文化財」。歴史的な遺産を、現代の都市空間のなかで再生させるデザイン技術が見所だそうです。何系?と聞かれるならば、生物・考古学・鉱物学・医学・文学でしょうか。その点数と保管の質の良さに驚かされます。そして海外から寄贈されたものもあり、東京大学が海外との繋がりを昔から持っていたこともよくわかります。
印象的なコレクション
とにかく点数が多いので、何時間あっても足りない、ずっと何これ!の連続で好奇心が掻き立てられるのですが、いくつかのお気に入りの展示を紹介させていただきます。
■骨格標本
2階・3階は吹き抜けになっており、大きな階段で繋がっています。その階段横に天井を目指し、尻尾を振って今にもよじ登っていきそうな姿でドーンと存在感を示しているのがマチカネワニの骨格標本。全長7.5m!
このお出迎えだけでも来てよかったー!と思うのですが、中に入ると自然史博物館そのもの。骨格標本だけでもその種類がすごいのですが、横に長いミンククジラに、4m以上あるマサイキリン、ウマなどの大型動物の骨格標本の他に、ミクロ単位の小さい動物の標本まで展示されています。
わ・・・・人だ・・・・・・え?!人の骨なんて飾らないよね・・?まさか
ちょっと怖くなってしまったのですが、サルの標本でした。人そっくりで慄いてしまったのですがこういう標本もものすごく興味深いです。
なんとなくこの動物かなと想像しながら見るのも楽しいですし、本物が真横にいたらとてつもなく大きくて踏み潰されちゃうー!進撃の巨人だー!なんて遊び感覚で楽しむのもまたいいのではないでしょうか。
■剥製
リアルすぎて今にもガラスを割って襲い掛かってきそうな仕上がり。絶滅危惧種に指定されているであろう動物から、鳥・うさぎ・犬など身近な動物まで、大小さまざま。残酷な気もするけど可愛い、目がキラキラしている剥製と目が合ってしまうのでショーケースから目が離せませんでした。まるで生きているのと同じ姿で残せる剥製の技術ってすごいなと感心をしてしまいます。
ここに展示されているのは、東大で研究されて来たものばかり。ご紹介した標本や剥製の他にも鉱物、植物標本、土偶、医療機器、、、ありとあらゆるものが並んでいます。これだけの研究が続けられ、現代に残されているというのも感慨深く、ありがたい気持ちになります。
展示ケース・キャビネット
コレクションの種類もさることながら、展示物が飾られているケース・キャビネットも実際に研究の現場で使われていたもので、アンティークな趣きがあるものばかりでとにかく空間がお洒落です。アート作品のように配列されていて、見ているだけで好奇心がくすぐられます。また、あえてルートが決められてないのも「面白そう!」と興味を惹かれたものを赴くままに楽しんでほしいという狙いなのだそう。ありがたいことに無料なので、今日はこれを中心に観ようと決めて、何度も訪れる楽しみを作るのもいいかもしれないですね。整然としているようでしていない、滞在中ずっと目が輝いてしまう、素晴らしい空間演出です。
今回ご紹介したものは全て常設展示。この他に特別展も開催されています。
とにかくこれはみなさんに来ていただかないと、伝わりきらないですね。
建物自体の魅力
博物館はもちろんなのですが、KITTE自体がものすごくかっこいい!真っ白な外観からして萌えです。このビルは1931年に竣工した旧東京中央郵便局の局舎を改装して作られているので、昭和モダニズム香る重厚な空間が特徴です。12月のクリスマスシーズンには吹き抜けに、毎年違うコンセプトで飾られるツリーがお目見え、都会的でこれまた見逃せません。
こういう楽しみ方も
東京駅の駅舎(近代建築の父!辰野金吾氏デザイン)は芸術作品ですよね!(ちなみにこの博物館のあるKITTEの内装デザインは隈研吾氏)東京駅を観られるロケーションは山ほどあるのですが、どこも混雑しているんですよね・・。博物館を歩いていて、ふと窓の外を見たら、目の前に東京駅が広がってるじゃないですか!目線の高さがちょうどいい、ベストポイントといってもいいくらいのロケーションでした!
そして隣接するショップには東京大学の開発品も展示・販売されています。普通の本屋や雑貨店とは違う切り口の作品ばかりで、ここを見るだけでも興味がそそられますのでお時間がない方はショップだけでものぞいてみてください。
最後に
東京駅はディスニーランドより混んでるのではないかと思うくらい、人・人・人で大混雑(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 同様にKITTEも人気観光スポットなのでレストランは大行列必須なのですが、この博物館はどうも素通り?認知されていない?敷居が高そう?意外にも空いているんです!超穴場なんです!理由はきっと2023年のリニューアル前は自分の眼で見て体感することを旨としていたのであえて撮影禁止だったから。大人でも子どもでも大興奮できる、そして正直有料の博物館よりよっぽど充実しているコレクション、これを見逃す選択肢はありません!ということで、少し興奮してしまいましたが、ぜひみなさん訪れてみてください。
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