旅好きの思考 "旅は酸素。なくなったら困っちゃいますよ。"
旅好きがあつまるコミュニティTABIFLEEEEEKのKuniです。
ゆる記事が予想以上に反響があったので、旅に熱中している人の話を深掘りしてみようと、この度取材を敢行することにしました。
旅に魅了されるその人の人物像も探っていきます。
取材相手は会社のスタッフ、サロンメンバー、はたまた外部の人など興味の赴くままにすすめようと思っています。どこか共感してもらえたり、発見があったり、さらに読んだら旅したくなっちゃった!と思ってもらえたら最高です。頑張ります、ぜひ最後までお読みくださいませ。
旅は酸素。なくなったら困っちゃいますよ。
-二ヶ月旅をしないと禁断症状
「休みは旅行に費やすもの」という家族だったので、完全に擦り込まれてます。二ヶ月くらい旅をしないと「あ"あ"あ"ーどこか行きたいー旅したい」と禁断症状が出てしまいます。カード限度額の許す限り、気の赴くままに旅します。その時に行きたい場所!そして予算を決め手としていますが、オランダに住んでいるということもあり、ヨーロッパ近隣諸国には行きやすいです。今は子連れなので治安やフライト時間なども考慮しなければならないですが、ライフワークなので旅はやめられないですね。
-初ヨーロッパのインパクト
初海外は台湾、そして初ヨーロッパは中学の時に行ったアンネの家とアウシュビッツ。学生の子供を連れていくので、旅を正当化するために(?)娯楽ではなく学び要素をということでお母様がチョイスしたそうです。
人種も多種多様で、陽気で気さくなオランダ人に比べ、顔の筋肉固まっちゃってるんじゃない!?と無表情で冷たい (共産主義から抜けてまもない頃、美男美女でも笑顔ひとつみせずロボかと思った!) ポーランド人、この差が衝撃的だったそうです。閉鎖的な日本の中学から飛び出て、カルチャーショックを受けたと同時に、オランダなら受け入れてくれる!とその時感じた感覚が今の生活に繋がっているといえます。
-気になることがあったら、本物に触れたい
旅をする理由の1つに、本物に触れたいというのが大きいです。俳優が好きなら舞台をみたい、映画が好きならロケ地に足を運びたい、好きな絵があったら、それを描かれた場に身を置きたいと思います。今は情報は何かしらのフィルター(本も雑誌もSNSもニュースも)を通して取得しているので、フィルターなしで生身の自分で対峙した時に、何を感じるのか、それを重視しています。旅はそれを体感できる、手段であると思っています。旅行、映画、美術館、いろんなところに連れていってもらった幼少期、そして姉・兄がおもしろいことを教えてくれた!と言うのも大きな影響です。旅行の現場に立ってみたい、と言うのは旅行会社に入った理由でもあります。
-オランダ以外で働いてみたい国は?
ロンドンとストックホルムが大好き!イギリスは物価こそ高いですが、一ヶ月くらいかけて舞台を観てまわりたいです。イギリスは島国で自然があって日本と近い気がしています。(オランダは自然への畏敬がなく現実主義の国なので。)ストックホルムは王国で、200年間中立を守れるだけの力のある国、街が素晴らしく、文化と歴史の厚みのある国なので大好きです。もちろんオランダってすごく個性的で自由なマインドが許容される国なので大好きですよ。
-宇宙、はやく行きたいんです。
社費なら行きたいなぁ。いくらかなんて相場がわからないですが、行ってみたい。何を感じて、何が聞こえて、どんな匂いがして、宇宙から地球を見てみたい。想像ができないからこそ全て体感してみたいですね。遺灰は宇宙に撒いてほしい・・・そんな夢を持っています。今注目している旅先、まさかの地球を飛び出して宇宙!でした。人類史上初の宇宙飛行士ガガーリンが「地球は青かった」と伝えてくれた1961年から約60年、宇宙旅行が夢じゃない時代にきている証拠でしょうか。
さてここまでは旅のお話でしたが、さらに取材は続きます。オタク最強時代!日本と海外で"オタク"の認識のズレがあると思いますが、ここではオタクは薄く広くではなく一点深く愛する人と定義します。旅の他に熱量高く語りたいもの、どんな人を好きで、どんな哲学を持っているのか聞いていきます。どうぞお付き合いください。
努力で引き寄せられる人に憧れる
-「パワー!」筋肉は救世主
いきなり筋肉の話です。今は目や耳で大量の情報を処理し、頭で考えての繰り返し。「意識しないとフィジカルなことが減ってしまうので脳に囚われている自分を解放するために筋トレや肉体改造をはじめたらとにかく沼にハマってます。」汗をかいてデトックス、リセット、さらに自分で鍛える範疇を越えて、頭の中は筋肉でいっぱい、筋肉を愛するようになりました。筋肉の美しさに惚れる・・快感すら感じるそうです。美しいだけじゃなく筋肉はその人の努力の結果、誰に見せるわけでもなく自分の限界に挑戦できるのは相当な精神力ですから、リスペクトできます。
筋肉美といえばと言う文脈で、紹介してもらったのがスウェーデン出身の俳優であり空手家のドルフ・ラングレンさん。彼はスウェーデン語、英語、ドイツ語、フランス語、日本語を操るIQ160の持ち主。(IQ130超えると天才と言われており、IQ160はホーキンス博士と同じくらいだそうです)
"脳筋"という概念はもやは過去のもの。知性とフェロモンがダダ漏れ・・こういう癒しは脳が疲れている時にいいのかもしれないですね。
2023年になかやまきんに君が大ブレイクしているのも頷ける?!
-図々しい生き方こそ正義
この人の生き方憧れるなという人教えてください。と言う問いに歴史的人物が登場しました。顔もそんなに美人ではないけれど、努力で知性を磨いてのぼりつめたエカテリーナ2世。チャンスに食らいついて逃さない、努力して認められ、結果として愛も権力も手に入れてしまったロシア最強女帝(彼女は純正のドイツ人)です。図々しいと表現するとネガディブに聞こえますが、貪欲、努力家、諦めない人といえばその言葉通り。エルミタージュ美術館やエカテリーナ宮殿をつくった人といえば、その権威やセンスが十分にわかりますよね。状況に甘んじず、ほしいものを現実に還元していく強い力、魅力的です。
気になった方はぜひエカテリーナの人生を描いたドラマをご覧ください。
踏み出すのに勇気はいらない。やってみるだけ。
-表に出すことで確かめていく
アウトプットをしないで自分の中で留めておくのって勿体無いと思っています。頭の中にあることを現実にすることを大切にしています。自分の行動や表現ででどんな人が反応して、どういう行動につながっているかを常に楽しんでいます。
-0よりは0.1の行動
何もしないより、何かやっておけば必ず次に繋がると思っています。常に自分がいる場所はグラウンド0だと意識して、逆境や困難に立ち向かわなければいけないタイミングでも常に今はスタート地点であると意識することで1アクション踏めるんです。取捨選択も、判断スピードも早くなりますよ。そして去る者は追わず、来るものは拒まず自然体でいることも同時に心がけて
います。
-これなら頑張れる、方向に全力投球
生きてるなら、その時やりたいことをやりたい。好奇心に突き動かされて、この先、少し頑張ったら、諦めなかったら、何が待ってるんだろう。ちょっとその先がみてみたいなと思ったら、無理そうでもあえて飛び込むのはいいと思っています。そこに向かっていく過程が楽しめたら、どんな結果でもいいじゃないですか。
-褒めてくれる全肯定botの存在
自己肯定感が高い人って遺伝?環境?。背景に褒めてくれる全肯定bot的存在である祖父母の影響がありました。戦争経験者で人に語りたくない辛いこともきっとあったお爺様は身内のことも他人のことも絶対に否定せず、愛されるのが上手、人心掌握がうまい(これって褒め言葉?)人格だったそうで、孫に対しても激しく肯定の精神。
露天温泉でぽっくりと最期を迎えられたそうで、旅仲間もびっくりしたそうですが、最期まで人を煩わせずほっこり笑顔にさせてしまう愛されキャラ。エピソードを聞いていて、この人間違いなくお爺様のDNAが受け継がれているな、と感じました。やっぱり褒めてもらうとやる気って出ますよね。
寄付は美学でも偽善でもなく日常
最近面白かった!これはやられたと思うサービス・コンテンツを聞いてみました。オランダに住んでいるので日本とはまた違った視点がありそうです。
「元旦の北海寒中水泳大会に参加したんですよ。」あぁ…また面白いことやってる。というこの導入から寄付精神の話に繋がっていきます。定員は1万人、食品会社UNOX主催、参加費用は4€(うち1€はフードバンクの寄付にまわされる)というプロジェクト。
楽しく参加して社会に還元される、それがオランダでは当たり前なんですよね。オランダでも光熱費が爆増している今、2022年11.12月に電力会社が一律€190を国民に還元するという施策があったそうなのですが、富裕層の人たちは迷いなく困っている人たちにその金額を寄付したと言う話も伺いました。
オランダ人はケチなのに(だからこそ?)貯めたお金は自分に使わず困った人に使うマインドなんです。その背景には風土・移民が大きく影響しているのですが、人は人に生かされているという歴史が現代にも繋がっていて、助けられる人が必要な人を助けるのは特別なことではないんですね。
近年日本でもクラウドファンディングが一般化し、寄付が身近になってきましたが、日本はまだ"当たり前"ではなく、"一歩踏み出す"、"一瞬考える"、そして社会の中で"これをやったらどう見られるか"そういったものが見え隠れしてしているような印象を受けます。国土が小さいからこそ、外からの力をうまく使って反映してきたオランダ(東京23区くらいの人口)。一つの国で1億人以上いる日本で"当たり前"となる日が来るのか、注目したいところです。
オンラインツアーは体験してほしい
今回はHISのスタッフへのインタビューなので、せっかくなので自社のことを。親友にすすめたくなるようなコンテンツやサービスってありますか?っと聞いてみました。コロナ禍で生まれた、オンラインプロダクト(=オンライン体験ツアー)は楽しいですね。世界に触れる体験がこんなに手軽にできるなんて、知らないと損だと思います。現場に行ける機会はやっぱり限られると思いますが、世界をもっとみてほしいです。
と言ってくれたこの方こそ、オランダの魅力を最大限発信してくれてる人。ヨーロッパの中ではメジャー都市から外されることも多いオランダですが、オンラインツアーでハマった人は私だけではないはずです。デルフト、ユトレヒト、ハーグ、めちゃくちゃ行きたくなりますよ。
10年後、これからの未来について
-世の中の進化、注目していること
テクノロジーの進化で人の手がどんどん離れていっていますが、裏側には人が必ず関わってる。サービスを受けるのも人、どういう価値で残っていくのか注目したいですね。AIで絵が描けるようになってきていますが、できあがる過程は過去に人が作ってきた歴史の土台の上にあるものですからね。情報は気持ちが合えば追うのですが、普段は割とシャットダウンしてます。
-10年後、世界が平和でありますように
旅ができる状況であってほしいです。戦争・紛争・災害あらゆる状況が今より好転し自由に安心して往来できる世界であってほしいです。そして未来が人と人が繋がりのある社会であってほしいと願います。AIはすごいけど人を救ってはくれないと思っています。
旅することの意味
情報はたくさんあって、何でもできる気がするのになんか満たされないのは居場所をみつけられてないのかも?旅することの意味は、自分で自分を幸せにできる場所を見つけて生きていくことに繋がっていくと思うんです。苦しかったら場所変えてみる、というのは自分がオランダに来てとてもHAPPYなので実感しています。
・・・
1.5時間にわたる取材、ありがとうございました。ほんの一部なので全生音源データを公開したいところではありますが、コンプライアンスのラインなど判断が難しいので、公開は控えたいと思います💦
"人"を通して、旅の素晴らしさが伝わると嬉しいです。もっと旅を愛する人が増えていきますように。そして世界が平和でありますように。
次回の"人"もぜひお楽しみに。
旅好きなら知らない人はいない!そんなコミュニティにしていきたいTABIFLEEEEEKでした。ではまた。