「すずめの戸締まり」と今後の日本について
年の瀬、観に行った「すずめの戸締まり」
私なりに受け取ったインスピレーションをもとに、来年以降の日本の行く末、そして私はどう生きていくか?を考えてみたいと思います。※ややネタバレも含みます
新海監督と言えば、作品に日本の神話が絡み、どこか啓発的な要素がある方かと思います。
今回はそんな作品の中でも、特別に強く伝わってくる何かがありました。
キーワードは
「厄災が出て来る後ろ戸の戸締まり」
「常世(とこよ)と現世」
「白猫(ダイジン)と黒猫(サダイジン)」
「ミミズの存在」と「人の想念と集合意識」
個人的にここらへんが気になったので、私的な解釈で考察してみます。
「厄災が出て来る後ろ戸の存在」
後ろ戸=常世(あの世のような場所)と捉えると、前の戸=現世になるのかな?
そして、この作中で後ろ戸があるのは人の想念が残っている廃墟。
作中「人の想念という重りが外れて厄災がくる」このような言葉があったように思うのですが、なるほどな〜って思いました。
つまり、廃墟=捨てられた地=地球からみて粗末にされた地=神々の怒りに触れる となるわけですから、そこから「厄災が出てくる」のは辻褄が合うように思えます。
白猫と黒猫の意味
陰と陽、光と影、対の存在を表してる?
元は親子の閉じ師であったのでは?という考察もあるようで、物語のかなり重要な意味をもたらしているのが白猫(ダイジン)と黒猫(サダイジン)でした。
ダイジン⇒大臣⇒大神
とも書けますし、そもそも神様という設定。
更にダイジンが「これからたくさんの人が死ぬよ」と言葉を放ったときは、何かギョッとした人も多いはず。
ダイジン、サダイジンについてはかなり沢山の考察がされていますが、私は「すずめをサポートする存在」言葉を変えれば守護し導く者、それゆえ敢えて辛い思いもさせる場面もあったように感じました。
ふと人生を振り返ったとき、
「あの出来事があったから」
そう思う出来事ありませんか?
自分の頭で考えた計算、計画を凌駕し、何故ゆえか起こる出来事。何らかの力が動いたと思わざるを得ない、人生とは不思議な旅路そのものですね。
「ミミズの存在」と「人の想念と集合意識」
どこか八岐大蛇を彷彿させる「ミミズ」というエネルギーの集合体。
そして大事なポイントは「人の歪みという想念」が「厄災の引き金になる」という点です。
これは、、、「気づけ」の一つ??
人の想念の力は強く、とりわけ日本人にはその力が強力に備わっているとされています。なので、その力を封印する為に、あらゆる方法を尽くして「気づかない」ようにされている。
身近な例で言えば「何故か日本だけ続くコロナ」
これ一つ取っても、日本の立ち位置は不可解です。ヒントは「外から日本を見る」こと。これにより、実は日本を中心に世界が動いていることに気付きます。
こういった話しはアレルギー反応を示す人多いですが、その反応は「刷り込まれた感情」ですから、早くそれらは外して、自分の頭で考える習慣を身につけた方が今後の世界では楽に生きていけると思います。
これからの日本
以前から予告されている通り、遅かれ早かれ大きな災害が起こると思います。
大地震なのか、大津波なのか、火山の噴火なのか、はたまた戦火の影響があるのか。
何が起こるかはわかりません。しかし、疫病の後に大災害⇒戦争のパターンは、過去の歴史を振り返ってもほぼ間違いなく起こっており、これは「そのように設定されている」と思うしかありません。
私は大災害が起こる前に、この映画はギフトとして贈られたものだと感じています。
ところで「私」はどう生きる?
これが何より大切なこと。
作中の東京上空、決死の思いでミミズを封じたすずめ。しかし、救われた人々はそれに気づかず「いつもの日常」を送ります。
いつもの日常の「いってきます」「いってらっしゃい」
しかし当たり前に「ただいま」「おかえりなさい」が言えるとは限らない。「一日でも生き永らえたい」作中、草太の台詞でこの一文があります。
しかし私達はどうか。「今を生きていない」人があまりに多くないか?
コロナが落ち着いたら、、
何回これを聞いたか?明日死んだらどうする?
もはや「風邪にかかる」=「悪いこと」という誤った価値観を無理やり刷り込まれた社会になってしまったことは「今は」仕方ないとしても、これがそのまま続けば、人として何かしら大事なことを失うように思えてなりません。
今その佳境。だから「今は」と表現しました。
ところで、、「私」はどう生きるか?ですが、すずめの戸締まりの「鍵」これこそが「私」と思うんですね。
どういうことかと言うと「戸締まり」=「慎む」はそれぞれの「私」にしかできず、そして一人一人が「ミミズ」を抱えている。
だからこそ「私」にできることは、日々を大切に生き、そして人に優しくすること。皆がそう生きれば、ひょっとしたら厄災を免れるかもしれない。
または厄災がきたとしても、明るく前を向いて生きていけるかも。
いってきます。
いってらっしゃい。
ただいま。
おかえりなさい。
この言葉を今まで以上に大切に使い、未来を見据えていきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次の旅でお会いしましょう!!
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