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カレーを描く〜上手く描くより、旨そうに描く〜

24期のニーナです。
イラストレーターをやっています。

カレーの学校では今年から【美術部】を名乗り始めました。

★部員募集中です。

今年はカレーの絵で個展もやりました

というわけで、今回は『カレーを描く。』というテーマでお送りします。
食べる、作る、そして描く、のです。

お正月休みにでも、カレーを『描いて』みませんか?

初心者でも、絵心がない人でも取り組めるようにレシピを考えてみましたので、是非トライしてみてくださいね。

今回はカレーの学校10期の、
町田さんのお店『キュリアレンテ』のカレーを描きます。
(町田さん、来年は食べに行きますね)

水彩と色鉛筆で描きました


モデルになる写真は、
町田さんと同じく10期の波木さんが、カレーの学校Facebookに投稿された写真をお借りしています。

モデルさんはこの写真

まず絵の具は三原色【赤、青、黄】があればとりあえず大丈夫です。

ダイソーにも売ってます。

小学生の頃から愛用してる3色

筆も中筆一本しか、わたしは使いません。
ダイソーの絵筆でも構いません。


毛はナイロンの筆

まず、鉛筆でラフにスケッチをして、
耐水性のペンで線画を描きます。

iPadに写真を映しながらアナログで描く
ラフスケッチしてからペン入れする

「そのスケッチとペン入れが難しいんじゃぃ」
と言われそうですが、

最初は形が歪んでてもぜんぜん大丈夫です。
何なら、鉛筆で下書きなどせずに、いきなりペンでスケッチするほうがおすすめです。

※わたしは製図ペンの8ミリを愛用しています

大らかに歪んでるくらいのほうが、
絵に味があって良いのです。これは絶対本当です。

カレーの絵なんですから、がある方が良いじゃない?

そのかわり、色塗りは丁寧にやってきいましょう。

カレーの絵で一番大事な色は黄色

わたしたちが描くのはカレーの絵、であることを意識しながら描く。
重要です。

カレーを描くに当たって、いちばん大切な色は何か?それは『黄色』です。

ターメリックの黄色、グレイビーの黄色、
パパドの黄色、アチャールの黄色…色んな黄色が一皿のカレーの中に隠れていることに
注目しつつ、塗っていくのです。

黄色の絵の具をそのまま塗ってもいいし、
赤や青を少しずつ混色してもいい。

水分で濃淡をつけながら、
色の濃いところ→色の薄いところ

の順で塗っていきます。

※筆先の水分調整をするために、布巾やティッシュが必須アイテムです。

次は赤です!

次に赤色を塗ってみましょう。
トマトサラダの赤色、パプリカの赤色、レッドチリの赤色、色んな赤色があることに、目を凝らして塗るのです。

オレンジ色っぽい赤や茶色っぽい赤や、
紫色をおびた赤………
モデルさんをよく観察しながら。

黄色、赤色、そして緑色を着色します。

次に緑色です。
緑色は三原色のうち、青と黄色を混色すると緑になります。

緑が塗れたら、茶色や紫、グレーなどもっと複雑な色を作って塗っていきます。

ところで、

「その絵の具の混色が、よくわからんのじゃい」
と言われそうですね。

そんな時には、軽いウォーミングアップをしてみましょう。
使うのはあいかわらず三原色だけです。
三原色をパレットに出して、気の向くままに混ぜてみます。

適当にできた色を、十円玉くらいの丸で描いてみましょう。


何色が出来るかな
色数が自然と増えていきます


三原色を混ぜるだけ

色を作っていきながら、イメージしてみましょう。
できた色から、カレーに関するモノを思い浮かべてみましょう。

カルダモンのグリーン、メティの茶色、
この色はラッサムのスープ、
この色はタンドリーチキン、
サグの緑、インゲンの黄緑、
マトンの茶色、ビーツのピンク…
この青はお皿の色…

この作業だけでも楽しいですよ

ウォーミングアップは15-30分程度でOK。
これだけで、あっという間に、色づくりがかなりうまくなります。

その調子で、カレーの方も現物の写真を観ながら塗っていくのです。

色のバリエーションを増やしていきます

ところで、「これって何色を塗ったら良いのかわからない」という時があるかも知れません。

そんなときは「この具材の元の色」を考えてみるのです。

例えばクタッとした、茄子のモージュ。
茶色のような、灰色のようなふうに写真では見えるけど。
本来の茄子の色は………調理する前は、
紫色ですね🟣

なので、茶色にちょっと紫色を足して、
盛って描いてみる。
絵にするときは、食材の元の色を『盛って』やると美味しそうに描けます。

ラッサムの中のトマトは茶色っぽく見えるけど元々の色は赤、ウリは黄緑。
少し調理前の色を強調して描いてやると良いのです。


だいぶ塗れました。

ちなみに、お皿の色は実際よりも、
淡い色でとどめておくのがおすすめです。
皿の色が強すぎると、メインのカレーの色が地味に見えてしまいますから。

次にわたしは色鉛筆で、細部や立体感などを補強していきます。

この時の色鉛筆も、
普通の12色セットのモノなんかで十分です。


金属の質感を描く時は色鉛筆が便利

そうこうやってるうちに、

ひと通り塗れた〜、

と思ったら、

仕上げに絵の具の白を使うのも良いでしょう。

白はツヤと光を表現するのに使います。


オイルのテカリを白で表現


描けました!

「こちらのプレートは、

パパド、サンバル、コーンのサブジ、カチュンバル(トマトやきゅうりのサラダ)、ナスのモージュ(スパイスの漬物)、小松菜のポリヤル、マサラアンダー(卵のスパイス焼き)を盛ってます✨」
(キュリアレンテの町田さんのコメントより。)

これからは、カレーは


作る、食べる、そして描く。


2023年は、
目指せ100皿、カレーの絵!

額に入れるとカッコいい
エビをぷりっと描きたい


米粒に苦心


4種のあいがけを塗り分ける
サモサの皮がムズいけど頑張る


さぁ、描いてみたくなりましたか?
カレーの学校美術部では部員を募集中です。
こうやったら部活が盛り上がる!とかアイデアお待ちしています。

いつか、部員の描いたカレーを集めて展覧会をやりましょう。
「うちに飾っていいよー」
ってカレー屋さんや、スペースをお持ちの方も居たら手を上げてください🙏

「うちのカレー描いてよ〜」って方も募集!

それでは、おせちに飽きたらカレー…
を食べて…ぜひそのカレーを描いてみてね。
描いたらぜひ、見せてください(^^)


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