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【明日使える】子どもを認めるための工夫
今回は、「ちょっとズルいよ」「それいいの?」と言われそうな工夫を一つご紹介したいと思います。
しかし、これをやることで、子どもを指導する場面を認める機会にかえることができますので、ぜひお読みいただければと思います。
それは、あえて、全員にやらせようと指示しないということです。
ちょっと分かりにくいかもしれないので、具体例を1つ。
例えば、「授業が終わったら、次の時間の授業の準備を机の上に出しておくといいよ。」と声を掛けます。本来なら、全員にやってもらいたいようなことですが、あえて、聞いていて試してくれる人が出ることを待ちます。
すると、何人かは、それを生かして準備を事前にしてくれると思います。
そこで、その子に認める声掛けをしていきます。
「~さんは、授業の準備を先にしておいたんだね。そうすると休み時間をギリギリまで楽しめていいね。どうせやることを先にやっておくとは、さすがですね。」といった具合の声を掛けます。
こうした場面で、注意したいと私が思うのは、決して教師の言うことを守ったから褒めるという風に声をかけないということです。
子どもの行動や行動によって生まれるメリットについて声をかけるようにするのが良いと思っています。
教師の声掛けは、あくまでもきっかけの一つくらいに捉えておくことです。
話は戻りますが、あえて全員にやらせようとしないことで、子どものこうした行動を子どもの工夫として声をかけられるようになります。
もしも、全員そうしましょうという声を掛けた場合、
「言うことを守れて良かったね」というニュアンスにどうしてもなりがちです。
また、守れていない子には、どうしても「守りましょう」という具合の声かけをするはめになります。
これは、どちらの場合もあまり効果的でないように思います。
あえて、全員がやらなくても良いような声をかけ、行動をした子の工夫といった視点で声を掛けていくことで、私もそうしてみようと感じさせたり、私もそういうメリットを享受したいなという気持ちにさせたりして、結果的に主体的に行動する人を増やしていくようにします。
こうすることで、教師も前向きな声を掛ける機会が増えますし、子どもが考えるきっかけをつくることができます。
先の例ですと、「私は直前に用意する方がやるぞって気がして好き」という子の気持ちも尊重することができます。
画一的な指導は、管理が楽ではありますが、個々の子どもの気持ちを尊重するためにも全員にやらせよう、守らせようという指導は、計画的になるべく少なくする方が私は良いのではないかと考えています。
以上、あえて全員に守らせないことで、子どもを認める機会を作るという工夫でした。
この方法は、教師もストレスを感じにくく、子どもの気持ちや行動を尊重することがしやすい側面をもっていますので、ついつい指示を守れない子に注意しがちな方は、ぜひ取り入れてみてください。
あえて、全員にやらせないということを意識することで、随分心にゆとりもできますし、教師の子どもを見る視点も「守っていない子をみつける」ではなく、「アドバイスを上手く生かしている子をさがす」という風になるので、前向きな声掛けがしやすくなります。
ぜひ、お試しください。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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