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【一人旅体験談④】バリ島で受けた親切の話その1
こんにちは、旅人先生Xです。
世は、4連休に入りました。
連休と言えば、旅です。
今回も海外に旅に出たい欲を解消するために、一人旅の体験談を書いていきたいと思います。
目次は以下の通りです。
1 バリ島に行った頃の私
バリ島に行ったのは、3度目の一人旅でした。
当時の私は、「一人旅楽しいー」、「自分もやればできるじゃないかぁ」とまぁ、それはそれは浮かれていました。
色んな人と話したり、触れ合ったりする中で、自分の考えが変化していくということを経験したことは、「本当にプライスレスだな」とか思ってました。
調子乗ってましたね。ごめんなさい。
ただ、ただ、ですよ。
私は、ビビりなので、イミグレーション、買い物、何か一つとっても、なんだかんだいって普通にビビってました。
困りまくりの日々、親切にしてくれる人もいました。
でも、いつも、親切にされそうになるたびに、「こやつ、俺をだまそうとしているのではッッ!!??」って思ってました。
【正直、10年近くたった今でもその思考は強いですが…】
当時は、もう猜疑心の塊で、異国で親切にされる=騙されるという謎の思考の方程式が完成していました。
そんな中、私の思考の方程式を変えるエピソードがバリ島でありました。
2 島に来たのに、別の島に行った私
バリ島で一人旅をしていたわけですが、どこもかしこもカップルで溢れかえっており、私は、複雑な気持ちでいっぱいでした。
ここは、カップルと家族連れの楽園や…
わて一人でくるところでは、なかったんやで…
独り身男はだまって、ケチャなのか…
とりあえず島にいこ…
といった具合に、島に来たのに、島から逃亡するために別の島を目指すという謎の行動を私は、起こしました。
しかし、当時は、宿を探すのも一苦労だった私。
今思えば、カフェのWi-Fiで、スマホを使ってネットでとれば楽ちんだったと思うのですが、なんだかそれはせず、宿=PCで頑張って取るみたいな謎の先入観がありました。
良くわかないけど、ホテルのロビーに行って【泊ってない】、「PC貸して」とかいって、PCを借りて、レンボンガン島という島の宿をとりました。
謎の行動力で、すんなり宿を得た私は、さっそく港に向かい、わけわからんけど、適当にチケットを買って、サヌールの港で、焼き芋を食いながら、船を待ちます。
「船で移動やで。旅感あるで!」
とか思ってたら、来たのは、カヌーを魔改造した謎の船でした。
「おい、それで海にでるのか?冗談だろ…」とか思いつつ、「ここでビビっていては、カッコ悪いぜ!!」とか思って、焼き芋片手に船に乗りました。
波がぶっかかりまくったのですが、こっそりと隣のマッチョな客を盾にしつつ、島に到着。
【ごめんよ、マッチョメン】
マッチョメンには、感謝の焼き芋を渡して、別れました。
チェックインの際、帰りの船のことを聞かれました。
考えていなかった私は、宿のボーイに、帰りの便用意してほしいと適当に、お願いして、滞在を楽しんでました。
レンボンガン島には、1泊しかしなかったのですが、出会った日本の方や宿の面白い方々と交流をして素敵な滞在になりました。
翌日の昼、私は焦ることになります。
3 親切にしてくれたおじさんの話
ここらへんでピックアップだから、待っててねーと言われ、なんもない謎の小道で待たされる私。
ピックアップ時間を30分以上過ぎても、船の関係者どころか、人が一人も通らない。
おや?
これは、もしや、嵌められたか!!!
あのボーイめ!!!図ったなッッ!!!
とりあえず走って宿に戻り、状況を説明。
おかしいねぇ??と宿の人
僕は、何も知らないよ。お願いはしたいさ。みたいな感じのボーイ
どうすんだよ、ボーイ…
と途方に暮れて、とりあえず待つしかない私は、トボトボとピックアップ場所に戻りました。
更に時間は経過し、1時間を過ぎました。
暑いし、わけわからんし、もうムリポ…
別の船を予約して帰ろう。
あのボーイめぇぇ…と適当に確認もせず調子乗ってた自分とボーイに腹を立てながら、またトボトボ歩き始めました。
歩いていると、カフェで客がおらず、暇している半裸のおじさんが話しかけてきました。
おじさんに、ピックアップこないねん…騙されたわ…と話をすると、「ここ通るから大丈夫だよ」と教えてもらいました。
イライラしていた私は、「じゃあなんでこないねん。」とおじさんにちょっと八つ当たりしてしまいました。
おじさんは、「確かに、変だな!知り合いだから聞いてみるぜ」みたいなノリノリな感じで電話をしました。
私は、何が起こっているのかよくわからず、道に立ち尽くしていると、電話の終わったおじさんが、「ちょっと今、確認してもらっているから、とりあえず座りな。金はとらんぜよ」とイスに案内してくれました。
疑心暗鬼マックス、今騙されたら悲しい私は、今の心情とカフェに入れて、金を搾り取ろうというわけではあるまいなと警戒している旨を伝えました。
するとおじさんは、笑顔で、「目の前で、困っている人をただ、助けているだけだぜ。金はいらん。」的なことを言ってました。
待っている間、「この島を好きになってもらいたい」「このくらいの手助けなら、俺にもできるのさ」という感じのことを話してくれました。
そこに、電話がかかってきて、「トラブルで遅れているみたいだ」とおじさんは、説明してくれました。
「1時間も待ったなら暑かっただろ。少し休んでいけ」といって、冷たい飲み物をくれました。
ちょっと親切にされて心が温かくなった私は、「船にも乗れるようだし、もうだまされてもいいや」とか思って、飲み物を飲みました。
30分後くらいでしたでしょうか。
ピックアップがきました。
「本当に来た。まただまされているかと思った」と心の中で思いつつ、おじさんに飲み物と親切にしてもらったお礼にお金を渡そうとしました。
おじさんは、「約束が違うぜ。お金はいらないといったろ。」とお金を返されました。
ただの親切を疑ってしまっていたどころか、八つ当たりまでした私に優しく接してくれたおじさんのその言葉に目頭があつくなってしまいました。
「おじさん…疑ってごめんよ。」
と伝えると
「確かにだます奴もいる。でもそうじゃないやつもいるってことを知ってほしかったんだ。そうじゃないって思ってくれただけで、俺は嬉しい」
と言われ、私は、涙がでました。
「おっさん・・・やっぱりお金を受け取ってくれ」と話しても、「約束だから。日本人は約束守らないのかい?」とスーパースマイルで言われました。
握手をして、再度感謝を伝えつつ、その場を去りました。
港について、船がでるまでの間に、ビールとおつまみを買って、おじさんの友人に渡しました。
「おじさんとは金は受け取らないという約束だから、これを渡しておいてほしい。」と伝えました。
船に乗ろうとしたら、宿のボーイがきました。
おじさんとの思い出で、ボーイへの怒りはなくなっていました。
【というかむしろボーイは無実で、勝手に私においって思われていただけ】
「なぜ、いるんだい」と聞いたら、「船に乗れるか心配で、見に来たのさ!良かったよ乗れて!またな!!」みたいなことをいってくれました。
「相談したときは、我関せずで、あんなに塩対応だったのに、ツンデレだったのかよ!!」と思いつつ、やさしさを感じて、胸が熱くなりました。
ボーイとの別れを済ませて、船に乗りこみました。
私は、おじさんたちの思いやりと自分の心の内を振り返りながら、レンボンガン島を去りました。
帰りの船では、盾になるマッチョがいなかったので、めっちゃ濡れました。
でも、なんでしょう。
波がぶっかかるんですが、すごい清々しいというか温かい気持ちでした。
むしろ波がちょこちょこかかって、今までの固く、凝り固まっていた自分の頭が柔らかくなるのを感じながら、船での移動を楽しみました。
私は、自分の考えていた謎方程式「親切にされる=騙されるということ」や、海外の人はみんなだましてくる!みたいな偏見について考えさせられたレンボンガン島での出来事でした。
以上、今回の旅体験談は、ここまでです。
今回、バリ島での宿のおばさんの話も合わせてしたかったのですが、長くなったので、記事を分けようと思います。
旅をして、素敵な風景を見たり、観光スポットをめぐったりするのも楽しいのですが、今回のような旅の最中のちょっとした出来事が私は好きです。思い返してみると絶景や観光スポット以上に、そういった人との関わりの出来事ばかりが脳裏に浮かびます。
おじさんとの思い出を回想して改めて感じたのですが、やっぱり旅っていいですね。
またいつか、バリ島に行ったら、魔改造カヌーで海を渡り、あのカフェのおじさんとゆっくり酒盛りをしながら、お話をしにいきたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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