全員発言できる授業の工夫
授業で手を挙げる子に偏りがあるということについて、頭を悩ませている人にお勧めの内容になります。
実際に、授業をして発問をしていくとなかなか参加できない子がいるのは、よくあることです。
そこでどういった工夫をしたら良いのかということを今回、書いていきたいと思います。
私が良く使っている全員発言できる授業の工夫を2つご紹介します。
①誰でも答えることができそうな問いをする
誰でも答えることができそうな問いとは、「1+1は?」という問いのことではありません。
あくまでも授業に関連する内容の問いをするようにしましょう。
例えば、「昨日の授業でやった問題はどういう問題でしたか?」という問いであれば、ノートを振り返ったり、思い出したりすれば、ほとんどの児童が答えることができるはずです。(ノート指導を合わせて行っていれば、全員が答えることができます)
前回の授業の振り返りは、次の学習につながることが多いです。
板書に、最初に聞いた前回の振り返りを残しておき、学習のつながりを見出せるようにもできるので、効果的です。
また、発言した子は、自分が言ったことが授業の中で再度取り上げられることで、自己有用感にも似た気持ちを感じることができるのではないかと思います。
単発で、全員が発言できることを問うのではなく、学習のつながりを感じられるような簡単な問いを教師が考え、実践に織り交ぜていくことで、参加できる子をグッと増やすことができます。
②意見や話の確認をする問いをするようにする
これは、話さえ聞いていればできることです。
例えば、誰かが意見を言った後に、「~さんがいったことは聞こえましたか?」「なんといっていましたか?」という問いをすれば、聞いている人はみんな話すことができます。
もしも、こたえられなかったら、もう一度、意見を言った人に話してもらっても良いですし、別の聞いていた人に言ってもらってから、もう一度言えなかった人に話してもらえば、大丈夫です。
温かい雰囲気のもと、授業で話したことを時折立ち止まりながら確認していくことで、授業内容の理解を深めることはもちろん、学級の空気をよくすることもできます。
時間は、少しかかりますが、多くの子にとって、この取り組みは非常に効果的です。
子どもは意外と話を聞いていないことがあります。(低学年ほどよくあります)
分かったふりをせず、しっかりと人の意見や話を自分の言葉にして話していくことで、理解がより確かなものになります。
上述した個別に聞いたことを話す取組に加えて「今、何と言っていたかを近くの人と確認してみましょう」ということで、学級全体で確認したり、それぞれの子たちがいえるように機会を設けたりすることができますので、こちらもオススメです。
状況に合わせて、個別、全体と手法を変えながら、授業にスパイスを加えていくと、多くの子が授業に参加して学習を楽しむことができるようになると思います。
以上、全員参加できる授業の2つの工夫でした。
ぜひ、まだ試していない人は、これからの授業に生かしてみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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