
「心に灯る情熱」 サルビア
サルビアの花を見つめていると、なぜか昔のことを思い出す。あの赤い花が庭先に咲いていた頃、私の胸にも確かに情熱が燃えていた。サルビアの花言葉には「燃える心」「尊敬」「知恵」といった意味があるという。今、振り返ってみれば、私もその花言葉通りの心を抱えて生きていた時期があった。
若い頃、何もかもが新鮮で、すべてに対して全力を注いでいた。失敗しても、傷ついても、また立ち上がって挑戦する。サルビアの赤い花は、その頃の自分を象徴しているようだ。情熱に燃え、周囲の誰にも負けない気持ちで突き進んでいた。
しかし、年月が経ち、その情熱も次第に沈静していった。いつしか、燃えるような心を持つことが少なくなり、現実の重さに押しつぶされそうになることも増えた。それでも、サルビアの花を見ると、胸の奥に眠っていた火が、静かに再び灯り始めるのを感じる。若い頃の情熱は、今でも消えずにそこにあるのだ。
この花が教えてくれるのは、人生の中で情熱を持ち続けることの大切さだ。たとえ年を重ねても、その赤い火は消えてはいけない。サルビアの花のように、静かにでもしっかりと燃え続けていくこと。それが、尊敬すべき生き方だと思う。
今日の教訓:
情熱は、時に表に見えなくなっても、心の中で燃え続ける。その火を絶やさないことが、人生の豊かさにつながる。