私が好きな日本酒
日本酒も熱燗が似合う季節になりました。
私は大の日本酒党です。
今週は、私の日本酒の好みについて、改めてお話したいと思います。
私は純米大吟醸とか、無濾過生原酒とか、直汲みなど優れたお酒も好きなのですが、中でも私がとりわけ心惹かれるのは「定番酒」です。
定番酒とは、品評会に出すサラブレッドのようなお酒ではなく、地元のお父さんが毎日の晩酌で飲むようなお酒です。
定番酒は一口飲んで「うわ~っ美味しい!」と感嘆するような華やかな香りやインパクトはありません。口に入れて「ふう~っ」とひと息つくような、そんな地味なお酒です。
分類上では本醸造酒、普通酒と言われています。
それをぬる燗~上燗で飲みます。
定番酒はファッションモデルではなく古女房、もとい世話女房のようなずっと傍らに寄り添ってくれるような優しいお酒なのです。
そして私は定番酒を大切にしている酒蔵が好きです。
品評会で賞を獲ったり、有名になったりすると、上級酒ばかりに力を入れて、定番酒を疎かにするようになる酒蔵もあります。
実は定番酒は造るのが難しいのだそうです。
飲み飽きさせず、安定した品質を保ち続ける。
そして庶民が毎日飲むには懐に優しい値段でなければなりません(ここ大事)。
実は原価率が高い(=コスパがいい)のは定番酒なのだそうです。
つまり酒蔵にとってはあまり儲からない、でもそこに手を抜かない、地元のファンを大切にする、酒蔵として大切にしたいことがブレない、そんな姿勢の酒蔵が好きです。
私が好きな酒の一例としては、新潟県の「吉乃川」「鶴の友」佐渡の「金鶴」石川県の「菊姫」の「姫」、大手酒造では「菊正宗」、私の故郷広島県の三次市では「美和桜」が好きです。
秋の夜長に、定番酒を手許に、いつもの肴(きゅうりのたたき、チーズなど)をつまみながらぼーっとするひととき。
それが私にとって安らぐ、かけがえのない時間なのです。
「パパ!そろそろ晩御飯よ、ほらそこ片づけて!お皿が置けないでしょ!」「あ、はいはい。。。」
コホン、お酒は地元の食に合うように出来ています。
長い歴史を経てその土地の食べ物に合うように引き寄せあっていくのです。なんとなくわかりますよね。
ですから旅行で訪れたところでは、その土地の食べ物に地酒を合わせるのが一番です。これも旅の悦びですね。
お酒はなんだかんだ言っても結局は好き好きです。
どのお酒が美味しいか美味しくないかではありません。自分の口に合うお酒と出会えた人はしあわせな人です。
いろいろ飲んでみて自分好みにお酒を見つけてください。
2021年10月28日
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