わたしはわたしをもっと極めたい、人生それに尽きる。
じわじわと来る旅の余韻。
実際、初海外の姪っ子と物心ついてから初めて海外へ連れていくむすこ。
途中から合流する1人初海外の姉と。
わたしも久々の海外。
1人なら適当にやり過ごせるが、
今回はそうもいかない。
はっきり言って、
全てのプラニングとinoutもバラバラで
遠隔操作も必要なこの状況に
今回の旅に対する期待は
わたし自身最初から
あまり何もしていなくて、
ただただ全工程が滞りなく無事に終えられることに全力を尽くす、
プライベートでありながら
かなりの仕事モードな旅だった。
な、はずが、
やはり旅は『旅』である。
Instagramの旅の投稿や動画なんかを観ていると、
既にもう、愛おしくて
なんてかけがえのない時間だったんだろう、と。
あの時間をもう一度味わいたい、と思いを馳せるようになる。
帰国してから最初に手に取った本は
スティーブ・ジョブスについて書かれた本で
彼のismや仕事に対する情熱、
創造に直向きに真摯に向かう姿勢、
個人ユーザーの豊かさに対する徹底した追求、
アップルを愛し続けた波瀾万丈な道のり。
自分を極めていく
たまたま借りてきた本が
そこにあっただけなのに、
何かそのヒントが散りばめられていた何かがそこにあった。
何か、これまでのわたしの何かが
薄いベールが翻っていくような感覚で
そのベールの先には
ちょっとこれまで観たことのない世界の感覚が現れた。
同じ道の続きであるように思えるのだけれども
実は全く異なる香りのするようなもので
それは旅がやはり作用しているような
じわじわと細胞へいつのまにか浸透していて
無理な負荷をかけるでもなく、
知らぬ間にそうなっていく。
柔らかく翻ったそのベールの先には
とても居心地がよく、
且つ、
力強く
たおやかで
透明色の何かがそこに納まっていた。
そこからわたしのスイッチは完全に入った。
モゴモゴしていたこれまでの1年がまるでなかったかのように。
違和感を払拭し、
家にいることに潤いを感じ、
舞い込んでくる新鮮味溢れる機会に
ある朝、
『ぁ、もっと自分を自由にしてやろう』
そう思った。
沖縄はもちろん好きだけれども、
ここに留まることにこだわらなくてもいい。
わたしはわたしをもっと自由にしてあげよう、
これまでとこれからを繋ぎ合わせなくてもいい。
それでも残るものは残る。
もう一度新たな感覚で世界を観て
新たに繋ぎ直してみるのもいい。
まだまだまだいける。
もっと解放してやれ、
もっともっと世界は広い。
それを自分で体感してこい。
そんなエールを送りながら次の未来をどう創造していこうか、
まだまだまだ選べる、
創れる、
耕せる、
わたしはわたしをもっと極めたい、
そう思った旅からの帰還。
ど真ん中を奪還してきた旅。
次に続け!