約7ヶ月間で500kg以上の食品ロス削減・1.3t以上のCO2削減に成功。SDGs推進に向けTABETEを導入【株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ様】
今回インタビューさせていただいた株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ様では、運営する「横浜ロイヤルパークホテル」でTABETEをご導入いただいており、2022年9月から2023年3月までの間で計500kg以上の食品ロス削減・1.3t以上のCO2削減に成功しております。
*1食あたり0.5kg、1食あたりのCO2削減量1.375kgで換算
*CO2削減量参照情報
https://www.researchgate.net/publication/337199031_Food_Wastage_Footprint_Climate_Change
同社のホテルで初めてTABETEを導入することになった背景や、実際の導入後の効果についてお伺いいたしました。
【今回お話を伺った方】
・大野様:株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ 横浜ロイヤルパークホテル 料飲部 次長(写真中央)
・井上様:株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ 横浜ロイヤルパークホテル 料飲部 料飲業務企画課 マネージャー(写真左)※2023年3月当時
・相場様:株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ 横浜ロイヤルパークホテル 料飲部 料飲サービス課 課長(記事中写真)
1.ホテル内で課題となっていた食品ロス、自社での取り組みを実施しつつもTABETEの導入を検討
須河:今回、TABETEを導入するに至った経緯について改めて教えていただけますか?
大野様:ホテル内のデリカ&ラウンジ「コフレ」での食品ロス削減を目的にTABETEを導入し、現在継続的に利用しております。導入以前から、こちらの店舗での食品ロスが社内でも課題に挙がっており、なんとか削減することができないかと考えておりました。
そこでその課題を解決する手段としてTABETEの導入を決めました。
岩舘:TABETE導入以前の、自社での食品ロス削減のための取り組みについて教えていただけますか?
大野様:これまでコフレで実施していた取り組みとしましては、在庫が通常時よりも多く余ってしまった場合にのみ、店頭値引きを実施しておりました。
目的としては食品ロス削減のための割引ということで実施しておりましたが、店頭値引きが浸透しすぎるとブランディングの観点にも影響が出てしまうのではという懸念もありました。
またこちらが想定したほどの効果が得られなかったこともあり、行き詰まっていた状況でした。
岩舘:現状を打開するためのひとつの手段としてTABETEの導入を決められたのですね。実際にTABETEを導入するにあたって決め手となったポイントがあれば教えてください。
大野様:まずはオペレーション面で現場の従業員へ負担がかからないかが重要なポイントでした。店舗運営にあたり、もちろん通常来店されるお客様の対応をしながらTABETEでの出品作業をこなすことになります。
サービスの説明を受けた際に、事前のアプリ内決済であること、出品作業がボタンひとつで完了すること、商品準備が簡単であることが導入するにあたっては非常にプラスの材料でした。
詰め合わせ形式の商品設計であれば、当日の在庫状況に応じて商品を組み合わせて出品できるので、オペレーション面でも非常に助かっています。
2.当初の期待値を大幅に上回るTABETE導入後の食品ロス削減効果
岩舘:実際にTABETEを導入してからの効果について教えていただけますか?
大野様:利用開始前は少しでも商品がレスキューされて食品ロス削減ができればという思いだったので、そこまで期待はしていなかったというのが正直なところです。月に数個、商品をレスキューしていただければという程度の気持ちでした。
ただ運用開始の初日からTABETEで商品を出品して瞬く間にレスキューされたので、現場スタッフとエラーになってしまったのかと思ってしまうくらい我々の予想以上に反響があったので驚いています。
導入してから店舗での廃棄率が明らかに下がっているので、TABETEの導入効果を感じていますね。
ただ、これは導入当初から変わらないのですが、TABETEで売上を立てることはまったく考えておらず、あくまで食品ロス削減のために実施しています。
その点はこれからもぶらさずに取り組んでいきたいと思っています。
3.ホテル内でもTABETEの運用に工夫を凝らし、出品商品の種類を増やして廃棄商品を減らす
須河:ありがとうございます。TABETE運用にあたって工夫していることがあれば教えてください。
井上様:出品商品は導入当初よりも種類を増やしてサービスを活用しています。
当初は「デリカ」「ベーカリー」「ケーキ」の3種類だったのですが、直近では焼き菓子などのお土産や贈答用商品も店頭販売期限を過ぎたものをTABETEでは出品しています。
季節商品に関してもシーズンが過ぎたものをTABETEに出品できているので助かっています。クリスマス後にはシュトレンをTABETEで出品しておりまして、こちらもレスキューしていただきました。イベントが終わったあとでも商品をレスキューいただけるのはとても助かっています。
またホールケーキなどの単価の高い商品が平日でもレスキューされることに驚きました。出品できる商品種類が多い点もすごく便利だと感じています。
須河:TABETE導入前後での変化や改善したポイントがあれば教えていただきたいです。
相場様:以前よりも従業員全員のロス削減意識が向上したことはプラスに捉えています。TABETE導入前も食品ロス削減の意識は全体の共通認識として持っていましたが、サービスがあることでより具体的にアクションするところまで落とし込めていると思います。
現在は当日の在庫状況によって、どの商品を何時に出品するべきかなど、担当従業員の判断で出品作業を実施しています。以前よりも商品をロスにしないようにするという意識が私を含め他の従業員も高まっていますので、導入して良かったと思います。
4.引き続きTABETEの利用を継続しつつ、ブッフェでの食品ロス削減も視野に入れる
須河:今後のTABETEの使い方、展開についても教えていただきたいです。
大野様:昨年社内でもコフレでの食品ロス削減への取り組みが評価されて賞を受賞しました。取り組みに対して高評価のコメントも多くいただきまして、社内的にも注目されていることを感じています。
今後はコフレでの利用だけではなく、ホテル内のブッフェでの食品ロス削減にも取り組みたい思いがあるので、今よりもさらにサービスを活用できるように進めていきたいと考えています。
須河:皆様、本日は色々とお話を聞かせていただきましてありがとうございました!また今後のさらなるTABETEの活用、食品ロス削減の取り組みに注目させていただきます!
<取材・編集・文=岩舘・須河>
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今後もTABETEを導入している店舗様へのインタビューや、フードロス削減の工夫についてnoteで発信していく予定です。フードロス削減にお困りの飲食店の方は、ぜひ以下URLからご連絡ください。
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