「起こる」の表現について「happen・occur・take place」の違い
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【新国立競技場を報道陣に公開、工事は9割完了】
#0133
2019/7/4
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The construction site of the "New National Stadium", which will be the main venue of the Tokyo Olympics and Paralympic Games in 2020, was opened to the press on July 3.
70% of the audience seats in the stadium were installed, and about 90% of the work was completed.
It will be completed by the end of November.
■単語
・construction site 建築現場
・venue 会場
・press 報道陣
・audience seats 観客席
・install 設置する
・complete 完了する
■和訳
2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」の建設現場が3日、報道陣に公開された。
競技場内の観客席は7割が設置され、工事は全体の9割ほどが完了した。
競技場は、11月末に完成を迎える予定だ。
■解説
constructionは、「建設」ですね。
動詞construct(建設する)から派生しています。
逆に、「破壊」は、destructionになります。
動詞destruct(破壊する)とともに、押さえておきましょう!
audience seatsは、「観客席」ですね。
audience(観客、観衆」のseats(座席)になります。
昔、みのもんたさん司会の「ミリオネア」というテレビ番組があって、クイズ回答者のヘルプカードの中に、「オーディエンス」というのがあって、観客に意見を聞いてましたね笑
installは、「設置する」ですね。
≪例≫
The new equipment was installed in our company.
(新しい装置が、当社に設置された)
さて、パソコンで使われる、
・ダウンロード
・インストール
の違いは分かりますか?
ダウンロードとは、インターネット上からソフトウェアや画像などのファイルを、自分のパソコンにコピーする事です。
他方、インストールとは、ダウンロードしたソフトウェアなどを、パソコンのシステムに組み込んで、ちゃんと使えるようにする事です。
インターネット上のソフトウェアを、自分のパソコンにダウンロードをしただけでは使えるようにはなりません。
インストールして始めて、ちゃんと使えるようになります!
by the end of Novemberは、「11月末までに」ですね。
「by」は、状態や動作がある時「までに終わる」事を表します。
≪例≫
I have to submit it by seven.
(7時までに、提出しないといけない)
すなわち、提出という動作が7時まで続くのではなく、7時までのどこかで提出しなければならないという意味になります。
他方、untilとtillは、どちらも「~まで」という意味で使われ、動作や状態がある時まで「続く」事を表します。
≪例≫
I study until <till> ten every night.
(毎晩10時まで、勉強している)
基本的に、untilとtillは同じように使えますが、節(主語+動詞を含む固まり)が続く場合は、untilが好んで使われます。
また、フォーマルな場面、文章では「until」が、カジュアルな場面や会話では「till」がよく使われます。
■特集
本日の特集は、「起こる」の表現について、「happen・occur・take place」の違いを紹介します。
・happen =「何が起こったのか?」「これから何が起こるのか?」と、起こっている(起こった)物事が「具体的に分からない」イメージになります。
≪例≫
What happened?
(何が起こったの?)
・occur =「事故が起きた」「地震が起きた」などのように、起こっている(起こった)物事が「具体的に分かる」イメージになります。
≪例≫
The accident occurred.
(事故が起こった)
ここで、happenとoccurの違いを理解するための、有名な例文を紹介します。
≪例≫
The car accident occurred at night, but she doesn’t know what happened.
(自動車事故は夜に起きたが、彼女は何が起こったのか分からない)
1つの文章に「起こる」という単語が2つ入っていますが、1つ目は「自動車事故」と、起こった物事が「具体的に分かっている」ので、「occur」を使います。
2つ目は、起こった物事が「具体的に分からない」ので、「happen」を使います。
・take place =あらかじめ予定された(計画された)事が、起こるイメージになります。
≪例≫
Her birthday party will take place on July 7.
(彼女の誕生日会は、7月7日に開かれます)
■編集後記
建築家の隈研吾氏が設計し、国産木材を多く活用したデザインが特徴の「新国立競技場」は、2016年12月に着工し、今年5月には「最難関の工事」といわれた木材と鉄骨を組み合わせた屋根も完成しました。
整備費は、1500億円以上に上ります。
大会後にはフィールドの一部を観客席に改修し、サッカーやラグビーなど、球技専用の8万席規模の施設となる予定です。
うーん、行ってみたいですね。
開会式や閉会式、陸上競技などで使用されるそうですが、まだチケットが余っていればいいのですが。
■裏話
梅雨空が続いていますね。
でも、梅雨が明けると、本格的な夏がやって来ます!
夏休みは、避暑地の軽井沢に行くか、それとも西日本に遠出するか、現在検討しています楽
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